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暴露屋∼社会的に殺す情報屋∼  作者: 蔵品大樹
第一部 藤絵戦争
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File24 林崎厳雄

 俺は九鬼泰照。暴露を頑張る情報屋だ。

 今回の依頼者は、中年の男、川田進(かわたすすむ)

 「依頼内容を」

 「息子を間接的に殺した奴等を社会的に抹殺してください」

 そう語る川田は、苦しそうであった。




 川田には、息子がいた。

 名は慎司(しんじ)(以下慎司と呼ぶ)。大学生になったばっかりの男であった。

 慎司は、なんのサークルに入るか迷っていた。

 (ラグビーサークルはいいなぁ…それとも、チャリサークルでも…)

 そんな慎司に声をかけた男がいた。

 「だったら、ウチのサークルに入らないか?」

 その男は、後に慎司を地獄に落とすことになるサークル『林崎(はやしざき)教』のサークル員、北中幸哉(きたなかゆきや)であった。

 放課後、北中は慎司をとある一軒家に連れていった。

 「教祖様、一人の連れてきました」

 北中がそう言うと、奥から怪しげな服装を身にまとった中年の男が現れた。

 「どうも、私は林崎厳雄(はやしざきいわお)と言う。君の名は?」

 「俺は、川田慎司と言います」

 「そうか。じゃあ、これが林崎教のスケジュール表だ」

 そう言って、林崎は慎司に二枚の紙を渡した。そこには、体を壊しかねないスケジュールが載っていた。

 (あぁ、大変そうだけど、やってみる価値はあるな)

 しかし、当時の慎司は思ってもいなかった。自分を地獄に落とすなんて。

 次の日、慎司はスケジュール表と一緒に渡された入信紙なるものに名前を書き、それを林崎に渡した。

 「よし、じゃあ明日からよろしく頼む」

 それからは、地獄の日々であった。

 午前5時に起床し、林崎教の教えを一時間聞かされる。その後、お布施と称した金を林崎に渡す。

 そして、また午後10時から一時間教えを聞かされる。

 それは、慎司の体を壊す、毒のようであった。

 そして、金は底をつき、金融機関に金を借りるしかなかった。

 既に慎司は林崎教にのめり込んでいた。

 そしてある時、慎司は林崎に言われた。

 「お布施を払えないのならば、ここに行きなさい」

 慎司は、林崎に言われた通りに行った。

 それは、臓器売買であった。

 臓器を抜かれる前、慎司は親に電話した。久しぶりの電話であった。

 「親父、俺、神に会ってくるよ」

 それだけを言い、慎司は死亡した。

 そのことを知ったのは、川田が林崎教なる組織の人間が逮捕されるニュースを聞いたことであった。

 しかし、唯一教祖様なる男が逮捕されず、警察の捜査が困難していた。

 林崎教の被害者に自分の息子がいたのを川田は知り、伝手を使いここに来たのだ。




 「お願いします、あの男を落としてください!」

 「了解しました。では、神と称する奴に地獄を見せましょう」

 俺は林崎の事について調べ上げた。

 林崎巌雄。43歳。林崎教の教祖であり、警察と繋がっている。奴は金の亡者であり、欲というものを擬人化したような男。

 俺は林崎の事をマスコミに売ろうとした。しかし、奴はマスコミ業界との者とも繋がっている。

 俺はとある男に協力を仰いだ。

 とある路地裏。俺はその男に林崎の情報を教えた。

 「アンタの力なら、この男を社会的に抹殺できる。よろしく頼む」

 「おぉ。任せとけ、九鬼の旦那」

 この男は関電社のゴシップ部の記者、金城光成(きんじょうみつなり)。俺は時々この男に協力を仰いでいるのだ。

 「じゃあ、また後日報酬を払うよ」

 「おうよ」

 そして、金城の書いた記事は、林崎に大ダメージを与え、奴は地獄まで落ちていった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 大学のサークルの皮を被った宗教団体は本当に悪質だと聞いたことがあります(;´・ω・) 最終的に臓器売買までいかされてしまうなんて……。大学生など若い人は洗脳されたり、義憤を煽られたりして、…
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