表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暴露屋∼社会的に殺す情報屋∼  作者: 蔵品大樹
第一部 藤絵戦争
4/139

File4 舟木智朗とジャックスの中枢

 俺は九鬼泰照。暴露屋の代表だ。

 さぁ、今宵も暴露屋に依頼者が訪れる。

 今回の依頼者は宮渕竣平(みやぶちしゅんぺい)

 どうやら、父を亡き者にされた男だそうだ。

 「私はこの間父を亡くしました。しかも、何日放置されていました」

 すると、宮渕は、苦虫を噛み潰したように顔を歪めさせると、それを語りだした。




 7月18日。宮渕竣平の父である宮渕正寿(まさとし)は、出張で千葉に来ていた。

 海沿いを歩いていると、そこに迷惑な観光客がいたのだ。その観光客は、砂浜にペットボトルをポイ捨てしていたからだ。

 その観光客というのが、SNSで有名の社長、舟木智朗(ふなきともろう)だったのだ。

 だが、有名であろうが関係なく、宮渕正寿は舟木に注意した。

 しかし、舟木はそれに反抗した。

 「あぁ?俺は有名人の舟木だぞ!お前みたいな奴に注意されたくないんだよ」

 そして、舟木は、路地裏に正寿を連れて行くと、近くにあったビール瓶で正寿の頭を思い切り叩き、倒れた正寿をゴミ箱に捨てたのだ。

 それから二週間後、酔っぱらいの男が路地裏に入りゴミ箱を開けると、そこには腐敗されていた正寿の死体があったのだ。

 その次の日、加害者は捕まった。しかし、実際に捕まったのは、舟木ではない、ただのチンピラだったのだ。

 では、どうやって宮渕は舟木が父を殺したのを知ったのだろうのか?

 それは、ネットの掲示板で知った事だった。

 たまたま、正寿をビール瓶で叩く舟木を見た人物がいたのだとか。

 しかし、その人物は警察に言えなかったと言う。それは、舟木に口止めされていたからだった。




 「その情報が本当かどうかはわかりません………ですが、それが本当だったら、何故アイツはのうのうと暮らせている!ふざけるな!アイツを、社会から抹殺してください!」

 その怒りは、下唇を噛む程であった。

 「わかりました。では、奴を地獄に落としましょう」

 俺は宮渕を帰らせると、早速舟木について詳しく調べた。

 舟木智朗。30歳。『舟木グループ』のCEO。妻と子供がいる。

 実はこの男、半グレ集団と関わりがあるのだという。

 その半グレ集団というのは『ジャックス(騎士団)』。どうやら身代わりで出したチンピラもその集団の一人なのだ。

 俺は、マスコミにこの事をリーク。最初に舟木を堕とした。

 さらに都合よく例の集団は苑頭町の北の方に無断で事務所を構えているという情報もあった。

 俺は会長の桂田さんにこの事を話した。

 「分かった。では、うちのモンがそいつ等を抹殺する」

 その結果、ジャックスの苑頭支部は綺麗サッパリ無くなったと、カチコミに行った組員はそう言っていた。

 しかし、ジャックスのリーダーであった、下尾純(しもおじゅん)は、死に際にこう言っていた。

 「お、俺はチーム絵札(トランプ)の四天王だぞ!俺を殺せば、上の者達がお前たちを!」

 まぁ、全部を聞く前に組員がソイツを撃ち殺したんだがな。

 しかし、チーム絵札。聞かない組織だ。もしかして、藤松会を潰す可能性があるかもしれない。

 まぁ、その時その時だ。その時に考えよう。








 都内某所…『チーム絵札』の事務所。

 そこに、3人の男がいた。

 一人は『ブラッドクイーン(血の女王)』のリーダー、早乙女孝男(さおとめたかお)

 もう一人は、『グレイトキング(誇り高き王)』のリーダー、山王慎哉(さんのうしんや)

 そして、『ラストジョーカー(最後の切り札)』リーダー兼チーム絵札の親玉、桐田怜介(きりたれいすけ)

 彼らは下尾が死んだことを話していた。

 「にしても、下尾のやつ、最後まで俺たちを頼ろうとしましたね」

 「あぁ、アイツは権力を持っただけの一般人。所謂裸の王様だからな」

 「ですが、どうします?チーム絵札の四天王の一人が消えて、少し弱体化しましたよ」

 「まぁ、いいじゃないか。あいつは所詮、捨て駒にすぎない。当然お前らもだ」

 「ちょっ…桐田さん。冗談キツイっすよ」

 「……………なぁに、冗談だよ」

 桐田は、妖しい笑顔を顔に貼り付け、席を立った。

 「まぁ、その時その時だ。頑張るしかないだろう?」

 桐田はそこを去った。

藤絵戦争、始まる__

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] とうとう、チーム絵札が登場!!(*'ω'*) ブラッドクイーンとか、ラストジョーカーとか、名前がすごくカッコよくて、敵側陣営なのにちょっと胸が躍ってしまいました><; 特にリーダーの桐田さ…
[良い点] お話が明瞭で分かりやすくて、短いながらも要点をまとめて簡潔に収まっていて、展開が次々と面白い方に転がっていって。楽しく読ませていただきました。読者を意識したシナリオ構成が上手だと思いました…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ