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暴露屋∼社会的に殺す情報屋∼  作者: 蔵品大樹
第一部 藤絵戦争
17/139

File12.5 最終兵器の出所前日

この話を読む前にFile常岡その1•その2を読むと少し面白いかもしれません。

 刑務所のトイレで、宇喜多と坂木はボコボコにされていた。

 「た、たしゅけてくだひゃい…」

 「俺ひゃち…もう二度とあんにゃことしにゃせんかりゃ…」

 「ケッ…じゃあなんで被害者に岩佐さんを売るような真似したんだ?」

 「それは……普通に岩佐しゃんが嫌だったかりゃです…」

 「ほほう……で、その結果岩佐さんは地獄に落ちたんだ。救えねぇ話だよなぁ」

 「すいません!すいません!」

 宇喜多は自分をボコボコにした坊主の男に土下座をして謝った。

 「すいませんがあれば、警察は要らねぇんだよ。おい」

 トイレに数人の男が入ってきた。

 「コイツ等は拷問のプロだ。余すことなく味わうといいさ」

 「いっ…嫌だ!助けて!助けてくれぇ…………」

 坊主男はトイレから出た。宇喜多と坂木の悲鳴を聞きながら。

 すると、一人の刑務官が出迎えてくれた。

 「いつものように無かったようにしてくれ」

 「あぁ、例の口座に100万な」

 「アンタもがめついね」

 「それはそうと、アンタ、明日、出所するそうじゃないか」

 「そうですよ。どうやら組が半グレと組んで裏で手回ししてくれたんですよ」

 「ほう。アンタ、一年前に一人殺したのに、もう出るのか?」

 「えぇ。誠に嬉しい話ですよ。さすが、『本堂迅』としか言いようがない」

 「そうか。じゃ、出所したら殺されるなよ」

 「ハハハッ。その時は自分でなんとかしますよ」

 坊主男はそれだけ言って、自分の持ち場にさった。

 「……………ふぅ…怖い怖い。別名、『武蔵野会の最終兵器』こと、常岡竜政(つねおかりゅうせい)。コイツが今の裏社会に出たら、皆、慌てるだろうなぁ」

 そう言って、刑務官はその場を去った。

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