その43
12月13日
なし
12月14日
「最近、寒くなってきたね~~」
うん。自分で言うのもなんだが、もっと良い話題はないのかと思う。
まあ、それでも共感できる部分があれば会話なんて繋げられるだろうと思って返答を求めてカードを引くと、つまらなそうな表情を向けられた。
……ですよね。私もその話題に興味が然程ないのに、私の影響を受けてるだろうカードが興味を持つ筈がないか。
「人と会話するのって難しいと思わないか?」
これなら興味もあるし話を広げられると思って言ってみたら、余裕綽々と言った様子で「簡単」と言われた気がした。
だが、私からすると強がってそう言ってるようにしか見えない。
「一つ、聞きたいんだが。強がってたりしないだろうな?」
疑いの眼差しで聞いてみると、少しイラッとした表情で刃物をチラつかせて来た。
まるで、私がそんな事ある筈ないじゃない!と言ってるかのようだ。
まあ、その反応からして図星なのだろう。
私も否定ないし当てられるとムキになってしまうから、分かってしまう。
なんと言いますか、流石と言うべきか、可哀想と言うべきか私の影響がモロに出てる所を見るとなんとも言えない気持ちを抱いてしまう。
まだ、直せる範囲である事を願って今後も付き合って行こう。
12月15日
なし
12月16日
なし
12月17日
なし
12月18日
なし
12月19日
「急にすまないが、最近、メインで書いてる作品の筆が乗らないんだ。原因は分かってる。それが自業自得だともさ……」
ここ一日抱いていた想いを吐き出した。
すると、
「荒波を乗り越えなさい」
と、要領を得ない助言をいただけた。
「お、おう。それで、気分転換がてら中途半端にしてた作品に手を出したら、これが楽しくて楽しくて一日の4、5時間ぐらいそれに費やしてしまったよ」
「ふん~~そうなんだ」
あれ?興味がない感じ?ま、まあ、良いか。
「んっ!とにかく、めっちゃ苦労してるから代わりにやらない?」
「嫌だ」
だよね。
「まあ、誰かに任せるつもりがなかったからいいや。そろそろ寝ないと明日起きれないし、終わろうか。おやすみ」