第52話 餌やりってなんか楽しいよね。
ちょっと久しぶりです。
先ず初めに飼育員さんに餌のあげ方や抱っこのやり方だったりを簡単にレクチャーをしてもらってからの体験スタートだった。
飼育員さんに抱き抱えられているうさぎを受け取り、抱っこして餌であるスティック状のにんじんをうさぎの口元まで持っていく。するとうさぎは小さな口でカリカリ、カリカリと歯で少しずつ削りながらにんじんを頬張っていく。うん、これ普通に癒されるわ。
ぶっちゃけると、こういう動物との触れ合い体験はそんな好きじゃない。今もそうだが、生身の動物の身体が思っている以上に柔らかすぎて、怪我をさせてしまいそうなのが怖いからだ。まあ、そこまで柔じゃないのは分かってはいるけど。
けど実際こうやって体験を毎回毎回たまにしているとちょっと楽しい。餌やりが。
だからこのうさぎは御利口さんで助かる。暴れずに黙々と餌を食べてくれるから。まじで暴れられてたら無理だった。あの、姉さんのうさぎみたいに。あ、腕の中から逃げていったぞ。
それを横目に私が抱っこしていたうさぎがにんじんスティックを食べ終えたので、未玖にパスする。
うん、撫でてあげるくらいが自分には丁度いいかも。
因みに暴れん坊のうさぎさんは、飼育員さんが何とか捕まえて姉さんの腕の中に戻してあげていました。
触れ合い体験は、最後にうさぎの赤ちゃんをなでさせてもらって終了した。流石に私は抱っこはしなかったが、未玖の腕でうとうと眠そうな赤ちゃんうさぎを少しだけ撫でさせてもらったが、めっちゃ癒された。
「いやー、最高だったねうさぎのふれあい体験!」
「姉さん逃げられてばかりだったけどね」
「それ少し気にしてるからやめてよぉー」
「まあまあ、最後に赤ちゃんうさぎしっかり抱っこできたからよかったじゃない?ね、姉さん?」
「うーん、確かに?そうかも!」
姉さんちょろいなぁ。
「犯罪に巻き込まれそうで怖いわ」
「同じく」
「えー、何でよー!お姉ちゃんだから大丈夫だよー!ねー、えーくん?」
「そうだね姉さん、ほら、あそこにカワウソが見えてきたよ!」
「えっ、ほんとうだ!」
頑張って弁解しようとする姉さんを上手く動物へと注意を促して話を逸らす。しかし本当にチョロい。
カワウソを見終えると、モグラの家が見えてくる。そして右手には私が見たい孔雀が中で放し飼いされているであろうバードウォークインゲージと呼ばれる施設が見えてきた。
流石にモグラはお目にかかかったことがないので、孔雀の前に少し寄ることにした。モグラの家はキャンプ場にあるバンガローのように木でできていて、中にはモグラが移動できるように丸い筒状ものが幾つも設置されていて、その中を実際にモグラが動き回っていた。少し見えづらいが、モグラを見ること自体稀だったので、滞在時間は10分弱くらいだったがそれ以上の満足感があった。
そして次は孔雀を見るためにバードウォークインゲージに入った。
放し飼いされている孔雀を探すにあたってこの中でも様々な鳥類を見ることができた。
「あれじゃない?孔雀」
「おー、あれかー」
「羽広げてるってことはあの中に気になる孔雀さんがいるってことなんだよね」
「そうなんだけど。うーん、全然どの孔雀に求愛してるのか分からないな」
「でもやっぱり孔雀の羽きれいよね」
「えーくんも私に求愛してくれてもいいんだよー!可愛い服着て、サンバみたいに!」
「絶対しないし、サンバそんな踊りちゃうし!」
「えー残念」
「じゃあ今度サンバ衣装でーーー」
「未玖さん!?」
この後何とかその未来を阻止することに成功した。
たぶん?
もう少し日常パート続きます。




