第51話 思い出を掘り起こすのって難しい
お待たせいたしました。
先ず最初に目に入ったのはキジや鶴の水辺に生息している動物のエリア。
鶴といえば、首や脚がとても長く、スリムな体型な上に、美しい姿勢で立っている事から、昔から美しい鳥である事で有名かつ、一定の人気を誇っている。
身近であれば鶴の恩返しとかがメジャーなところだろか。
一方キジはというと、緑色を主体に身体が色鮮やかになっており、顔はピンクのハート型であることが特徴なのだが、それはオスだけであって、メスはそれに比べると地味であることは拭いきれない。
しかしそれは、色鮮やかであると子育てをするにあたって天敵から見つかりづらいなど理由があるらしい。
また、ジビエ料理といって、古くから日本ではキジ料理が有名である。キジは通常の鶏肉よりもうまみがつよく、低脂質で高タンパクであることから、キジ鍋やすき焼きなどで多くの人に親しまれている。
まあ、これは動物園でする話じゃないな。話を戻そう。
久しぶりに実際に見てみると鶴もキジも色鮮やかで美しい。鶴は頭が赤い個体しかいないと固定概念があったが、なんと赤くない鶴もいて私個人的には驚きの一つだった。
そしてキジがいるといえば近くに孔雀がいるはず。孔雀はキジの仲間の一種で、ご存知の通り、オスがメスに羽を扇状に広げて求愛行動するのが有名である。
私の近くの公園に孔雀がいたため、小学生の頃はよくそれを観に行っていたものだ。
しかし残念ながら孔雀はこのエリアにはおらず、近くの動物園関係者に聞くと、この動物園で孔雀はバードウォークインゲージというエリアで放し飼いされているらしく、そこのエリアに行かないと観ることは叶わないらしい。姉さんたちと話し、途中で寄ろうときめて次のエリアに向かうことにした。
「「ウキィーウキィーウキィー!!」」
まだ見えなくても分かる。これサルの鳴き声や。
この動物園サルのエリアがちょっと印象的で、特別サルが好きだというわけでもないのに、何故か小学生の頃ここでサルを見た記憶がすごくある。逆にゾウの方が好きだったのにゾウの記憶は全くないし。頭の中って不思議だ。
サルのエリアはサルがストレスなく動けるようにアスレチックのような構造になっていて、サルが飛び乗ったり綱渡りをするとそりゃもう盛り上がる。
サルって何故かたまにみると面白いんだよな。
「確かここのカーブで小学生の頃写真撮ったよな」
「ここだっけ?」
「たぶん?」
「エルもあまりわかってないじゃない」
そんな10年以上前のことなんて正確に覚えてられないって。
「まあまあ、じゃあえーくんとみーちゃんそこで手を繋いでくれる?」
「何故?」
「帰ったら見比べて確かめるからだよ?」
「いやいや姉さん、私と未玖ペアじゃなかったし。しかも私そのときと性別すら違いますし!」
「なに?なら私と手を繋ぐのが嫌だというの?」
「いやそんなわけないけど……」
「なら早く。姉さんああなったら絶対引き下がらないから」
「……はあ、分かったよ」
まあ、私女になって周りには仲良し姉妹くらいにしか見られないか。
「じゃあ二人とも行くよー!サン、ニー、イチ!」
「カシャっ」
サルの鳴き声と人の声に混じり、私たちの思い出が一枚アルバムに刻まれた。
そしてサルのエリアを抜け、どんどん動物園を巡っていく。ムササビ、クマ、インコ。そしてうさぎのエリアにやってきた。
そういえば、小学生の頃うさぎお世話したっけな。うさぎのフン丸くて転がるから清掃が面倒くさかった覚えがある。ただ、餌やりだけは少し楽しかったなぁ……。
「大丈夫!ちゃんと3人で予約しといたから!」
「えっ?」
「だってえーくんうさぎさんに餌やりしたかったんじゃないの?」
「別に今やりたいというわけではなくてですね、お姉様方?」
「大丈夫よ。エルの分もあるから」
そうやってうさぎにあげる餌を未玖から受け取ってしまった。
「げっ、いつから……」
「んー、少し前から?うさぎの餌やり予約しといたんだよねー」
じゃあ今日動物園行くこと少し前から確定してたってことじゃん。
「次の方どうぞー!」
私たちのふれあい体験がスタートした。
まだまだ動物園回続きます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回の投稿は2月16日の21時〜22時くらいの予定しております。




