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前述したように、『イエス・キリスト』にも『ムハンマド』という両者の神にも、敵は立ちはだかった。
では、女性。
キリストのような大人しいタイプでも、女性はレイプされたりするケースが多々ある。
ムハンマドのような好戦的なタイプでも、女性は刺激された、その気にさせた、たぶらかした、色目を使った、と言われるわけだ。
本人の意思に、全く反していてもだ。
よって、のり子は考える。人間、つまり女性とは、生きた肉体的存在。決して、言霊ではない生きた存在。
ただそこに存在するだけで、食べちゃいたいくらいチャーミングな存在。これは、決して罪ではないだろう。
女性の魅力、女性らしさは、『その存在が罪だ』と言われてしまえば、女性の存在意義そのものを完全否定することになる。
つまり、のり子の自己解釈だが、人間は生まれてきた以上、やはり、宿命から、決して逃れる事は出来ないのだ、という結論だ。




