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のり子は、思い出したようにマスターを睨み付ける。
『マスターは言いましたよね。あの世はあるって。神様はいるって。』
『それは間違いない』
『私は、全く信じていませんでした。だけど、改めて、やっぱりあるんだな、と確信させられたんです。私の話が嘘か本当かは、まず、あの世の存在、霊の存在、神の存在があると言う人になら分かりますよね』
のり子は、瞬き一つせずにマスターを睨み付ける。
『ああ…』
『だったら、信じて下さい。前世もあるかも知れないんです。テレパシーもあるかも知れないし、幻聴や幻覚ではないと…。』
『いや、信じるよ。嘘だとは言ってないよ』
『だったら、協力してくれませんか?この声の存在がいったい誰なのか…』
『協力するよ。出来る限りね』
『ありがとうございます。』
のり子は、コーヒー代を払い、UFO喫茶店を後にした。




