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ここまで読み上げ、のり子はマスターの方を覗き見た。
『頭がおかしくなりそうなんです』
マスターの、のり子を見る目付きが急に変わった。
『私、霊感があるんでしょうか…』
マスターは、黙ったまま、何とも応えようのない表情をしている。
『ただの錯覚ですよね…(笑)』
のり子は、表情をこわばらせた。
『その後、彼、壊れたんです。もうボクのもの…もうボクのもの…もうボクのもの…もうボクのもの…《あなたは誰…?ボクはここだよ》って』
『……。』
『壊れちゃったんだ…。エッチ出来ないね…何も感じないでしょ?…感情がないんだもんね(笑)ずっと友達でいてくれる…?なんて、会話してたら、こうするしかなかった…って悲しそうに…。そしたら、そう来るんだ…って』




