第十五話 最終決戦3
ジークは何回死んでも生き返ってくる。
だから今回もそうだと思っていた。
「ふぅ、その様子だと何も聞いてないんだね。薄情なもんだ。」
言っている意味が分からない。
「ジークがなぜ存在できたのか。それはあいつがあいつ自身に実体化の魔法をかけていたから。だからその魔法を解いた。あいつはもう帰ってこない。」
そこからはあまり覚えてない。
おそらく敵の禁魔法でまた強制的に解除されたんだろう。
だが、戦場は驚くほど一変していた。
おそらく生きているのは俺と敵国王とアイシャくらいだろうか。
俺が見方までも殺してしまったのかはわからないし、考えたくない。
「要さん、聞いてください。」
突然脳内にアイシャの声が響いた。
「要さん、おそらくローランは300メートル離れた場所の地中にいます。デュランダルとピアノ線と同じくらい細い線でつながれています。わたしがひきつけますのでそちらをお願いします。」
「いや、ちょっと待って。それはわかったけどなんでアイシャがそのことを知ってるんだよ。」
すると、少し間をあけて
「聞かない方がいいですよ。また、あなたが暴れては困ります。」
それだけ言ってアイシャは飛び出していった。
わざわざテレパシーを使ったのは敵に聞かれないため、か。
とりあえず俺はアイシャを信じて指定された場所を目指して走る。
「ち、気づいたか、させるか。」
「させましょうよ。要さん、はやく。」
全力を出して言われた場所についた。
地面が少しえぐれていて中に水晶に包まれた女性が埋まっていた。
どれだけ切っても傷一つつかない。
「ち、どうすりゃ・・・。そうだ。確か線でつながれていたんだっけ。」
さっきのアイシャの言葉を思い返した。
だが、少しアイシャの様子が気になる。
「そうだね、気になるよねぇ。」
突然後ろから声をかけられ、振り向くと敵国王が突っ立っていた。
「お、おい、アイシャは?」
「ん?あ~向こう見てみ。」
敵国王の後方をよく見るとアイシャが大量の血を流しながら倒れていた。




