第十三話 最終決戦1
ジークと契約を結んでから一年がたとうとしていた。
もともと最弱とうたわれていた俺の、いや俺たちの国は今やナンバー2にまで上り詰めた。
この世界に眠る三聖剣のうちの一つ、バルムンクを手に入れ、新たな仲間、ジークとともに数多くの国を落とした。
そして、
「あと、一つか。」
俺は息を吐くようにつぶやいた。
残っているのは俺たちと北国のみである。
事前に仕入れた情報によると北国も三聖剣のうちの一つを持っているらしい。
名はデュランダル。
折れるどころか刃こぼれすらしないというまさに不滅の剣。
そんな奴らといよいよ戦わなければならない・・・今夜。
「さあ、これが最後の決戦だ。今まで誰一人死んでいないのは奇跡中の奇跡だ。それを俺たちは何回も起こしてきた。今夜も起こそう。」
「「「「はい」」」」
そして夜・・・荒野にて
「最弱と言われ続けていた南国がよくここまできたもんだ。誉めてやろう。」
「そりゃどうも。」
瞬間お互いが同時に地面を蹴った。
それが最終決戦の開始の合図となった。
二時間前、南国城内にて
「今回俺と向こうの王とのつばぜり合いから決戦が始まるだろう。だからジークは最初仲間たちの援護についてほしい。敵の力を見極める必要がある。」
「ハア、ハア、さすが不滅と・・・言われるだけは・・・あるな。」
手数はこっちのほうが圧倒的に多いはずだ。
だが問題はそこじゃない。
「なんでてめぇは傷一つおっちゃいねぇんだよ。」
こっちも痛手を負っているが敵にだって直接ダメージを与えているはずだ。
それなのに服すら破れていない。
「なんでって、そうだなぁ。これがデュランダルの神髄だからかな。」
「ちっ、なんだよそれ。チートかよ。」
そう吐き出したその時だった。
左翼から大爆発が起きた。
「国王、左翼を壊滅させることに成功。お互いの死傷者の数は計り知れませんが・・・。」
え、今なんて・・・。
お互い、だと。
そのとき頭の中にこの世界でできた思い出がフラッシュバックしてきた。
誰がやられた。
誰が・・・。
「あ、ああああああああああああああ。」
瞬間報告に来た敵兵が消えた。
否、空中に高く飛ばされた。
「おやおやこれが・・・。」
竜化、アンリミテッド。
巨大な黒龍が出現した。




