第9話 前例無きイレギュラー
どうも、魔理沙だぜ。
最近の作者は夏休みが終わって忙しそうなんだぜ。
「話の内容を考えるよりサブタイトル考える方が大変だ」
とか言ってたんだぜ。
珍しくレミリアが人間に興味を持ったようなんだぜ。
優都くんは強すぎなんだぜ…………。
あ、『程度の能力は二つ所持出来ない。』というのはこの物語の都合上の設定だから気にしないでくれだぜ!
「…………認めるわ。それで、貴方の能力は?」
「『心を読める程度の能力』って言ったかな?」
そういえば、祖母が言っていたのだ。
『心が読める程度の能力』。
あの時は、何のことか分からなかったけど。
自分の力だと、知ってしまった今の僕には分かった。
「………咲夜。過去に能力が重複した例は?」
「ありません。ですが、『程度の能力』は二つ所持できない。他に能力があるとは考えられないでしょう。」
………二人の会話から察するに、僕と同じ能力を持ったヤツがいるのか?
「………。前例が無いだけよね?それだけでは危険である理由にならないわ。少なくとも、私は優都に興味がある。スペカも使わず私に勝ち、初めて重複する能力を持ったイレギュラー。ふふっ、興味が尽きないわね。」
レミリアは何か楽しそうだ。
僕はレミリアの興味の対象になったのか。
「えっと。とりあえず、この刀は貰っていいんだよね?」
「ええ。私に勝ったのだから、そのぐらいはね。」
よっし!
優都は霊刀『陽炎』を手に入れた!やったね!
「………あんた、強かったのね。まさかスペカも使わずレミリアに勝つなんて。」
「そう、なのかな。まぁ、レミリアが少し油断してたからだよ。本気だったら絶対に勝てなかった。」
流石に本気で来られたら生きていられる自信が無いな。
「ふふっ、私に気を使わなくて良いわよ?貴方、剣技だって二つしか使ってないじゃない。まだ他にもあるんでしょ?」
おおぅ。レミリアにはバレていたか。
そう。僕は剣技を二種類しか使っていない。
まぁ、心眼は使ったが。
「………そうです。お嬢様が勝負を仕掛けたので忘れていましたが、貴方達は何をしに来たのです?」
おお、そういえば。
「ん、あぁ。パチュリーの奴にスペカの説明と無地のカードの用意を頼みたくてな。」
「そうだったのね。パチェは今、図書館に居るわ。……ところで、優都?」
レミリアが僕の方を振り返って言う。
………ん?この笑顔は………。
さては、また良くないことを考えてやがるな!?
『ふふっ。貴方、今心を読んでるでしょう?
そういう前提で言うわ。
スペカが手に入ったら、また私と戦ってね。』
………何なのこの子。どうして心を読むって分かったの?
実はこの子も心が読めるんじゃないの?
「………ふう。分かったよ。」
「ふぅん?良いの?すぐに戦うことになると思うわよ?」
「………どうしてそう言えるんだ?」
「ふふっ。運命が見えたもの。」
……………?運命が、見える?
それがレミリアの能力か?
「ほら、優都。さっさと行くわよ。」
「あ、おい!ちょっと待てよ!悪いなレミリア。後で、か?」
「ええ、そうね。またすぐに会うことになるわよ。」
──────────
優都達の背中を眺めていた紅魔館の主は、従者と二人で外へと赴く。
「人間だから、幻想郷へ来たばかりだから。…………紅魔館の主である私が、相手を侮るなんて。………本当に完敗だわ。」
あの男がもし敵だったら?
幻想郷に来てから、少し注意が鈍っていた。
私が居るのだから、この館の住人は安全だ。
彼は、そんな私の慢心を気づかせてくれた。
「神無月優都。貴方がどんなスペカを使うのか、楽しみにしているわね。」
鮮血の如く紅い夕焼け。
それはまるで、過去の彼女を思い起こさせるかのように。
どうも、本編でセリフが少なくてちょっと怒ってる霊夢よ。
……………魔理沙が全部言うから本当に話すことが無いわね。
次回の投稿は………………うん、未定ね。
次はパチュリーが登場するみたいよ?
次の投稿を楽しみにしてなさいよね!