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東方 永恋郷『Absolute Sense』  作者: 如月 椿
第2章 悔夢異変
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第75話 私を変えてくれたのは

どうも、魔理沙だぜ。


どうやら優都は過去と対峙するみたいだな。


優都の過去にはまだまだ謎が多い。

少しずつ、明かされていくぜ。

「そっか。レミリアは、そんな風に思ってたんだね。」


「ゆ、優都はどうなの?貴方も、何か隠してることがあるんじゃない?」


……流石に、そこは分かってしまうか。

仕方ないだろう。あんな『狂気』を見てしまっては、そう考えるのが妥当なところだ。


仕方がない。もう、逃げ道なんて無いんだ。


なら、向き合おう。

自らの過去と真正面から対峙して、幻影に打ち勝て。


何年も逃げ続けてきた過去と、ようやく向き合う。

一歩ずつ、確実に幻影へと近づいていく。


「僕は、人を殺してるのさ。何人も、ね。」


──────────(view side  Yukari)


「……あの二人、上手くやっているかしら。」


私は無意識のうちにそう呟き、気づいて、笑う。


らしくない。私があんなことに干渉するだなんて。

普段なら、端から見守るだけで関わったりしないはずなのに。


「ふふっ。やっぱり、彼の影響かしらね。」


彼がやって来て、まだ大して長い時間が経ったわけではない。

けれど、彼と出会った者達は、少しずつ彼に変えられ始めている。


不思議な人間だ。

これまで誰にも侵されなかった私の領域を、いとも容易く入ってきて、何もかもを変えていった。

私にとっては、二つとないイレギュラー。


「……私をこんな恋する乙女みたいな気持ちにさせたのは彼が初めてね。本当に、不思議な人間だわ。」


「あらら、幻想郷の賢者さんが、随分と乙女みたいな悩み事してるじゃない?」


背後から霊夢の声。

霊夢は結界に巻き込んでいなかったのか。まぁ、前回のようにスペルカードの効かない異変なら面倒なことになるから、優都一人で行ったのだろう。


「あら、ようやく出てきたわね。待っていたのよ、霊夢。」


私は正面から霊夢と向き合い、戦闘態勢をとる。


「あら、何のつもり?今は異変の解決が先よ。そんなことをしている場合じゃないわ。」


「ええ。だから早く異変を解決しようとしてるのよ。私、面倒事は手早く済ませたいのよね。」


わざわざスペルカード発動の宣言をする必要はない。

こいつは────


「さっさと消し飛んでくれるかしら、元凶さん?」


「あらあら、どうして気づいたのかしら。演技では絶対の自信があるのだけど。」


今回の異変の元凶。

予想通り、厄介な相手のようだ。

雰囲気がとても気持ち悪い。禍々しい気配。


霊夢ほどの実力者の身体を容易く奪ってしまうとは、油断していると私でも乗っ取られかねない。


「優都の結界から抜け出したばかりみたいだけど、次はスキマにご招待するわ。」


私は相手が何らかの行動を見せる前に、すぐさまスキマの中へと閉じ込める。

相手は霊夢の能力を使えるのだろう。そうなると、なかなかの強敵になる。


「私を閉じ込めたのは良いけれど、貴女が私に勝てるのかしら?彼は……完全に規格外の怪物だったけれど、貴女はどうなのかしらねぇ?」


霊夢の顔で、寒気がするような嫌な笑みを浮かべて、『それ』は言う。


………私を挑発するとは。外の世界には身の程を弁えない輩があちこちに居るようだ。


と、言いたかったが。

どうやらそうも言ってられないようだ。

どうも、早苗です。


本編で霊夢さんが乗っ取られてるそうなので、

またまた私が代わりにやって来ました。


どうやら今度は、紫さんが異変と戦うみたいです。


幻想郷最強の妖怪と、謎の異変。

果たしてどちらが勝つのでしょう?


この戦いが終わった後、もしかしたら。


「紫が可愛い!」


なんて、思うかもしれないですよ?


では、次回までゆっくり待っていてくださいね。

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