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東方 永恋郷『Absolute Sense』  作者: 如月 椿
第1章 境界異変
50/211

第50話 構ってくださいっ!

どうも、魔理沙だぜ。


どうやら、ミカヅチの可愛い一面が見られるみたいだぜ?


作者は本当に、こういう積極的に甘えてくるキャラが好きだな……。

─────────


「こんなに疲れたのは、何年ぶりだろうな……。」


近くの木にもたれ掛かり、果てなき暗闇を見上げる。

燦然と輝く星。この地にも、星は輝くのだな。


突如、その暗闇に 一条の光が駆け抜ける。

それだけで分かる。

ミカヅチが『御魂の雷』を使ったのだ。


「あぁ、ミカヅチのヤツ、本気で怒ってるみたいだな。あれは流石に、『影』共でも耐えきれるものじゃないだろう。」


そろそろ片付いた頃だろう。


立ち上がろうとするが、足が動かない。

満身創痍で身体は悲鳴を上げ、どうして意識を保っていられるのか不思議なほどだ。


「あはは。これは少し休んでいないと、きっついなぁ。」


動いていても止まっていても身体が痛い。とにかく痛い。

全身の関節という関節を痛めている。


「終わったぞ──と、大丈夫か主様。随分と無理をなされたようだな。」


「おぉ、ミカヅチか。殺し終わったのか?」


「……我は気が短いのだっ。」


頬を膨らませて拗ねるミカヅチ。

いや、まだ何も言ってないじゃん。


「相当お怒りだったようだな。お前が『御魂の雷』を使うなんて。」


「あのような畜生に我が主様が傷つけられたのかと、 腹に据えかねただけだ。」


うん、大変ご立腹だ。

小さく頬を膨らませてそっぽを向くのが少し可愛い。


「……さて、それじゃあまんなのところに戻るか──」


「待つのだ、主様。何か忘れているのではないか?」


わ、忘れていること?

な、ななな何だろう。


「な、ナンノコトカゼンゼンワカラナイナァ。」


「……誤魔化すならまずはその唇から頂くぞ?」


な、なんという恐ろしい脅迫なんだ……!


そう。ミカヅチが求める代価。それは──


「さぁ、私とイチャイチャするのだ♪」


───僕とのイチャイチャである。


わけ分かんないだろ?あぁ、僕もわけ分かんない。


どうしてかこのミカヅチは僕のことをとても気に入ったらしく、僕が頼み事をした際には、こうしてスキンシップを代価に求めてくる。


今回の一件に関しては、普通に釣り合わないものだと思うけれど。


「主様はこっちに来てから冷たいぞ?向こうの世界でもほとんど我を呼んでくれなかったのに、こっちでは一度も呼んでくれなかったではないか。」


「そ、それは悪かったよ。だけど、お前を呼ぶほど危ない事態になんてなってな──」


いや、なってるな。

それも向こうの世界の時の比じゃないくらいに。


「主様はもっと私に構うべきなんですっ!」


「おーい。素が出てるぞー。どこにでも居る普通の女の子みたいな口調に戻ってるぞー。」


「はうっ……!」


何を隠そう、なんと先程までのミカヅチの口調は、厨二病全開のミカヅチが演技していただけで、本来の口調ではないのである!


「うぅ。主様のイジワル。ちょっと唇と唇を触れ合わせるだけで良いのにぃ。」


少しだろうがキスはキスだろ。何も変わらないし。


「ダメだ。せめてもう少しソフトにしてくれ、頼むから。」


「むぅぅ。もう我慢なりません!えいっ!」

どうも、霊夢よ。


なんだか、また私たちの存在が忘れられてない?


あの作者、後でぶっこ──はっ倒す。


私だって優都とイチャイチャした──くなんてないわよええもちろん!


じ、次回までゆっくり待っていなさいよね!

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