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東方 永恋郷『Absolute Sense』  作者: 如月 椿
第1章 境界異変
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第48話 夢想と雷天

どうも、魔理沙だぜ。


またとんでもない設定を……。

あいつもよくやるぜ。


あ、『夢想天生』の持続時間の話は、オリジナル設定だから、原作には無かったはずだぜ。

──────────(view side  Reimu)


紫達を囲んでいる無数の『影』に弾幕を放ち、注意をこちらに向ける。

ふと背後に目を向けると、紅蓮の炎が天を貫く勢いで立ち上っていた。


「派手な技ね……。さて、私も少しは時間を稼がないと!」


私の攻撃は通らない。それは分かった。

でも、全く効果が無いわけではない。

いくら意味がなくても、怯ませるくらいなら出来るかもしれない。


「結界で囲んだり、防御陣を張って守ったりね。……試してみる価値はありそうだわ。」


真っ直ぐ立って、相手を見据える。

そうしていたつもりだったが、膝が笑っていた。


情けないものだ。この博麗の巫女が。たかが異変の副産物でしかない物を恐れてるなんて。


……優都は、あんなにも真剣に私達を守ってくれてるっていうのにね。

私は何に怯えているのかしら。


「夢符『封魔陣』」


『影』を無数の弾幕が囲む。

果たしてどう出るか……?


「……あはは、私の妨害なんて、 意に介さないみたいね。」


『影』は、いとも容易く私の弾幕を掻き消した。


分かってはいたが、今回自分は役に立たないのだと再確認すると───


「なんだか、自信なくすわね……」


私があまりの無力さに落ち込んでいる間に、『影』は私を囲んでいた。


何とか、こちらに注意を向けることには成功したようだ。


なら、使ってやろう。

私にだって、秘策はあるんだ……!


「『夢想天生』」


私が使うスペルカードの一つで、簡単に言えば無敵技。

ただし、現実はそんなに甘くはなく。

持続時間はせいぜい五分。


五分を越えたら、無敵状態の間に受けたダメージと疲労がフィードバックする。


だから、これは本当に危ない時にしか使わない。

今回は、時間稼ぎ。

普通に戦えば、五分も持ちこたえることなんて出来ない。


「あと五分。五分だけ稼いであげるから、早く来なさい、優都っ!」


──────────


あぁ、骨が軋む音がする。

最後の悪足掻きなのか、三度槍が飛んできて、右肩、左足、脇腹を掠めていった。


貫かれなかったのは日頃の行いが良かったからかもな。

首筋なんてやられたら即死だったぞ。


「第四刀技『刃殺』」


残りの『影』を纏めて斬り裂く。こっちは片付いたか。

声すら上げないから、倒したのか分かりにくいな。


「まだ……居るのかよ。」


霊夢が行った方を見ると、『影』が何かを囲むように群がっていた。


「……流石に疲れたんだよなぁ。だから──」


──これで、最後にしたいんだ。


塗り潰せ。殺意を満たすんだ。

大切なものは何だ?

そこに居る人達だ。

それ以外は?

……全て殺せ。大切な人達を傷つけない方法なら、『影』どもはどんな手段で殺しても構わない。


──良かろう。


「我が、殲滅す。」


「出来れば、お前には出てきてほしくなかったよ。」


僕は力なく地面に座り込む。


僕の視線の先に居るのは、

雷を纏い、何メートルもある巨大な刀を持った少女。


いや、少女なのは見た目だけ。


その小さな身体が、圧倒的なほどの強大な力を放つ。


「代価は、頂くぞ。」


「あぁ、分かってる。それを覚悟で呼んだんだからな。」


「ふむ。では、参るッ!」


少女は、放つ。

あまりにも圧倒的な、その力の一端を。

どうも、霊夢よ。


あの子……誰なの?


何だか優都と知り合いみたいだけど……。


さぁ、もう次で異変は解決みたいね。

あの子についても次で語られるでしょう。


次回までゆっくり待っていなさいよね!

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