第46話 そして異変は終結するか?
どうも、魔理沙だぜ。
そろそろ異変も解決する……のか?
さぁ、本当に異変が解決したのか、
本編を読んで確かめてくれだぜ。
作者のヤツが感想を欲しがってるぜ。
こんなバカで下手くそな小説に書くような
感想があるという心優しい読者様、
是非書いてやってほしいんだぜ。
──────────
あぁ、本当だ。誰かが呼んでいる。
聞き慣れた声。安心する声。
「起きないわねぇ……仕方ないわ、スペルカード発動!」
「待て待て待て待て!何する気だよ!起きた!今私は起きましたよ!」
なんて恐ろしいヤツだ……。
起きないからってスペルカードを使おうとするなんて。
危うく消し炭になるところだった。
「……おはよう、霊夢。」
「ええ、遅い目覚めね、優都。もう少しで消し飛ばしちゃうところだったわよ♪」
ひい。
……少し、余計な話をしよう。
人間は、三つの人種に分けられる。
え?『黒人と白人と黄色人種だろ』って?
残念、それは違うな。
人間の三つの人種。それは──『SとMとN』だ!
サディズムのS!
マゾヒズムのM!
ノーマルのN!
なら、霊夢はどれだろう?
答えは──どれでもない!
何故なら霊夢は、『ドS』だからだ!
「このドS巫女め……」
「何言ってるのよ。私はMだからね?」
嘘つけ!その性格でMなわけがあるかぁ!
「そんなことはどうでもいいの。さっさと行くわよ。」
「え、行くって何処にさ?」
「決まってるじゃない。幻想郷と外の世界の境目、博麗大結界に空いた穴のところに、よ。」
──────────
やって来たのは───
「おい、霊夢。」
「……どうしたのよ?」
「神社の鳥居の前まで移動しただけじゃないか!長距離を移動するのかと思ってたのに!」
実際に移動したのは数メートル。神社の前から鳥居の前まで移動しただけだ。
「結界って言っても、目に見えるわけじゃないからね。コアになってる場所、この博麗神社で、博麗の巫女が言の葉を紡ぐことで、新しく結界を張り直すことが出来るのよ。」
それはそうだ。ドーム状に壁のような結界なら、目に見えるはずだ。
目に見えないのだから、どこに穴が空いているのか分からない。
だから結界自体を張り直すのだ。
「……博麗の血を継ぎし者、博麗霊夢が願い奉る。世の摂理を守護せし大結界、我が願いを以て、再び世を護り給え。」
何処からか取り出した大幣を胸元に持ち、瞳を閉じて繰り返す。
まるでこの世界に、彼女一人しか存在しないような……常識から外れた感覚に囚われた。
その姿は、とても美しく。
言葉を紡ぎ終え、その神秘的な景色が崩れるまで、僕の意識は、そこに釘付けになっていた。
「……直った、という感覚はないけど。とりあえずはきちんと修復出来たはずよ。」
「そうか、なら良かった。なら、この件を皆に報告でも───」
───優都、霊夢、警戒していなさいッ!
解決に安堵するのはまだ早かった。
後ろから、紫の焦った声。
……刹那。
何かが、頬を掠める。
それは、鋭くて、刃物のようで──
「……ははっ、冗談キツいな。流石にもう死の危険にさらされるのは飽きてきてるんだけど?」
───黒い、槍のようであった。
どうも、霊夢よ。
博麗大結界に関する説明があったわね?
あれは、作者のオリジナル設定よ。
原作には無い設定と、原作にある設定を混ぜて、
新たな設定として使う。それこそ、あいつがよく使う二次創作での設定の作り方だからね。
あと、あの呪文みたいなの。博麗の血を継ぎし者──とかいうの?あれもオリジナル設定よ。
厨二病が発動していたみたいね。
もう何度も言わなくても分かると思うけど、
本当にこの小説には、原作には無い設定が多々含まれているわ。予め知っておいてね。
次回までゆっくり待っていなさいよね!