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東方 永恋郷『Absolute Sense』  作者: 如月 椿
第1章 境界異変
32/211

第32話 想いは、ぶつかって。

どうも、魔理沙だぜ。


今回もシリアスだな。


もう少しシリアスが続く予定なんだぜ。


作者のヤツが


『初めてヒロイン達の気持ちのぶつかり合いとか書くんだけど、上手く書けるかな?』


とか言ってたんだぜ。


きっと下手くそだから、暖かい目で見守ってやって欲しいんだぜ。

──────────


……ふぅ。


「あはは。きっついなぁ。」


近寄らないで、か。

今まで、何度も、数えるのも嫌になるくらい同じことを言われてきたのに。

霊夢に言われたのは、心に深く突き刺さった。


「おかしな話だな。まだ出会って数日の霊夢の言葉が、こんなにも重く感じられるなんて。」


長い時間を共に過ごした家族に言われたって、こんなに深く傷ついたりしなかった。

なのに、どうしてたった数日の付き合いの霊夢の言葉で、ここまで深く傷つくのだろう。


「……分からないものだ。霊夢の気持ちも、自分の心も。」


………。さて、何処に行こうか。今、何をしようか。


「そうだな。とりあえずはあちこち歩き回ってみるか。」


異変の調査も兼ねて。

こっちの世界は、知らないことが多すぎる。


僕は『イマジネート・クリエイション』を発動して、『空を駆ける』靴を創造する。


「……よし。行こうか。」


──────────(view side  Reimu)


どうして。どうして分からないのよ。

この数日。たった数日でも、私は優都のことをとても大切に思っている。


「どうして、そんなことすら伝わらないのよ。」


どうして、無茶ばかりするのよ。心配してるのに。

どうして、自分を犠牲にするのよ。


何も分かってない。優都は、私がどれぐらい優都を大切に思っているか、全然分かってない。


それに。


「どうして優都は、出会って数日しか経ってない私たちを守るのに、あそこまでしてくれるのよ……。」


『神降ろし』のことは聞いた。

その力の代償のことも。

三分で身体がボロボロになり、五分で皮膚が裂け、血が吹き出し、八分で死に至る。


「あんな力を、どうして私たちのためなんかに。」


「彼がそれくらい、貴女達を大切に思ってるんでしょ?」


正面から人の声。

居たのは、紅魔館の主だった。

私を見て、心底呆れたとでも言いたげな顔をしている。


「……何をしに来たの、レミリア。」


「ちょっと彼の様子を見に、ね。聞いた話だと、随分な相手と戦ったそうじゃない?」


「……何処から聞いたのよ、それ。」


「さぁね。何処かの鴉天狗かもね。」


……文か。あいつも余計なところで動き回るんだから。


「……貴女は何をしていたの、博麗の巫女。」


「……逃げたわ。お前には何も出来ないから、って。」


そう言った途端、レミリアが私の胸ぐらを掴み上げた。


「一応謝っておくわ。さっきの優都との出来事、見ていたわ。ごめんなさい。」


「………………。」


「正直言って、貴女には失望したわよ。優都の言葉や気持ちには耳を貸さず、自分の言葉は聞いて欲しい、理解して欲しい?何も出来なくて逃げた貴女が、いったい何様のつもりなの?」


何も言わない私を見て、レミリアはひどく冷たい目をして、私を突き飛ばすように放した。


「さっき、神社から出ていく彼を見たわ。相当傷ついていた。その上でもまだ笑おうとして。」


「…………そう。」


「……本当に、貴女には失望したわよ。私の恋敵がこの程度の人間だったなんて、本当に興醒めだわ。」


……恋敵?

私は驚きで、レミリアの顔を見つめる。

どうも、早苗です。


また私が代わりに呼ばれました。


次回はレミリアさんと霊夢さんが………?


ふふ。続きは本編で。


次回までゆっくり待っていてくださいね。

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