表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方 永恋郷『Absolute Sense』  作者: 如月 椿
第1章 境界異変
30/211

第30話 霊夢、可愛くなる。

どうも、魔理沙だぜ。


またサブタイトルをふざけ始めたな。

ぶっ飛ばしてくるんだぜ。


さぁ、異変の解決はいつになるんだろうな。

──────────


心配、心配か。


魔理沙が言った言葉を、心の中で反芻する。


「僕のことが心配、なんて言葉、最近は聞かなかったからなぁ。」


そんな言葉を掛けてくれるのは、姉さんだけだった。


その姉さんが行方不明になってから、僕の存在を認めてくれる人間は居なくなった。


「……いつから、だったろうな。」


自分を、道具だと言い始めたのは。

価値の無い人間だと、理解し始めたのは。


「……いや、そんなことはどうでもいいか。」


暗い森だ。光の一つも差さない。

一応は警戒しているが、敵が居る気配はない。


「そもそも何なんだ、あれは。あれは妖怪って感じでもなかったぞ。」


形の定まらない影。妖怪について詳しく知っているわけではないが、そんなものが存在するのか……?


いや、妖精の類かもしれないな。

その辺は、後で霊夢に聞くか。


「しかし、あれだ。」


本当に暗いな、この森。何も見えてないんじゃないか?

いや、木は見えるが。


道も見えていないわけであって、そもそも来た時からまともな道なんてなかったし、目印なんてつけてなかったから──要するに。


「……今、何処を歩いてるんだ?出口って、何処だ?」


完全に完璧に、迷子である。


──────────


「うぁぁぁ。やっと出れた。」


あの後、何処に居るのか分からなくて慌てふためいて、スペルカードを使えることに気がついた。


マジで万能だからな、

『イマジネート・クリエイション』。


「ん……何だか、賑やかな場所だな。」


ここは……人間の里、か?


人間の里については、一応霊夢から聞いていた。

確かに、居るのはみんな人間だなぁ。


……ちょっと寄っていこうかな。


「……いやいや。霊夢のヤツが無事に帰れたかも心配だし、さっさと帰るか。」


とはいえ、興味はある。

また別の機会に来てみるのも良いだろう。


──────────


で。


「やっと帰ってきました博麗神社。」


肝心の霊夢さんは────


「………ッ!優都!」


おお、居た居た。

お賽銭箱の隣で座っていらっしゃった。


「ただいま。……しっかり倒してきたよ。」


「そんなことはどうでも良いのよ!だ、大丈夫なの?怪我とかしてない?」


……あれ。霊夢ってこんなに心配性なのか?

普段の性格からは考えられないくらいに心配性だな。


「大丈夫。特に何かあったわけではないよ。うん、霊夢が無事で良かった。」


「──ッ!?ば、バカ。何よいきなり。」


あら、照れていらっしゃる。

霊夢って、こんなに可愛かったっけ?


……いや、こっちが本来の霊夢なのか?


「ほんとに……こういう時にそんなこと言うんだから、勘違いするのよ……。」


んん?何を勘違いするのかは分からないが、

何だこの可愛い生物。

どうも、霊夢よ。


わ、私って可愛いの?


べ、別に優都に「可愛い」なんて言われても嬉しくなんてないからね!えへへ!


……こほん。


ごめんなさい。キャラが崩れたわ。


次回までゆっくり待っていなさいよね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ