第3話 お賽銭は500円
どうも、魔理沙だぜ。
やっと私が本編に登場だ。ファンの皆さん、お待たせなんだぜ!
作者のやつが、『twitterで読者増えた!』とか言って投稿ペースをかなり上げたんだぜ。
もう既に次話のストック無いんだけどな!
──────
『お前なぁ、せめて一つくらいストック作ってから投稿しろよ。またペース落ちるんだろ?』
『いやぁ、読みやすいって言ってもらえてテンション上がってたんだよ。ごめん。』
『はぁ。ったく、ちゃんとやれよ?』
『あぁ、分かってるさ!』
「何言ってるのよ。ここに泊めてあげるからお賽銭入れていけって言ってるの。」
「泊めてくれるのは有り難いがあんたホントに巫女か!?」
「そうだけど?」
何を『見たら分かるでしょ?』みたいな顔してんだ!お賽銭せがむ巫女とかあんたくらいだよ!
「あぁもう、分かった。」
僕は持っていた財布から500円を取りだし、お賽銭箱に入れた。
「あれ、これって………………。500円!?」
「何だ?あ、やっぱり少なかったか?それなら………。」
500円で人の家に、しかも女の子の家に泊まろうなんてダメだな。いや、金を払えば良いってものでも無いが。
「え、いいの?そんなに貰っても。」
「は?お前、500円だぞ?たったの500円で大袈裟な──」
「500円なめるんじゃないわよ!」
えええぇ。なんで僕、怒られてんの?
500円ってそんなに高価値な物だったか?
英世先生の方が価値あると思うんだけど。
「いつも入ってるお賽銭は5円よ?その100倍よ?」
何だろう。悲しくなってきたね。
この巫女、どれだけ貧乏な生活してるんだよ。
「うん、悪かった。これは完全に僕が悪かったよ。」
「分かればいいのよ。さ、入って。うるさいのが来る前に。」
ん?うるさいの?こんな神社に来るような奴なんてそうそういないと─────
「おーい、霊夢ーーー。」
…………すいません。いた、いましたよ、こんな神社に来るような奴。
「あぁ、もう来た。」
霊夢ががっくりと項垂れる。
なんかすごい嫌そうだな。
「暇だから遊びに来たぜー。」
箒に乗って魔女の帽子をかぶった金髪の少女が現れた!
「……………………ん?」
優都は逃げ出した!
しかし周り込まれてしまった!
「なあ、霊夢。こいつ誰?」
おおう。人の逃げ場を奪った上に『こいつ』呼ばわりですか。
「あぁ、そいつは新しく幻想入りした人間みたいよ。住むところが無いみたいだから泊めてあげようと思って。」
あのですね。人のことを
『そいつ』と『こいつ』で呼ぶのやめてもらえないでしょうかね?
………はい、無理ですね。分かります。
「へぇ、新しい住人ねぇ。……………え?ちょっと待て、霊夢がこいつを泊めるのか?」
何だよ、人のことをじろじろ見るなよ。こやつ、何気に可愛い顔してやがるから、微妙に照れくさい。
「お賽銭くれたからね。500円よ、500円!」
こいつに至ってはテンション上がってるなぁ。
500円で人間はそこまで喜べるものなのか。いや、この貧乏巫女が特殊なだけか。
「なるほど、それは納得だな。霊夢らしいぜ。」
霊夢『らしい』とか言われるほどなのか。そーなのか。
どんだけ金に飢えてるんだ。
「で、お前の名前は?」
「ん?神無月優都だ。お前こそ名前は?」
「私か?私は霧雨魔理沙だぜ。よろしくな、優都!」
ふむ、『だぜ』か。いや、こんな巫女がいる時点でそんなことには疑問を抱かないぞ。
はぁ、よく寝たわ。
あれ、後書きみたいね。
どうも、本編でヒロインやってる霊夢よ。
早苗に後書き担当なんて取られたくないからね。
さて、私と優都の会話に魔理沙が突っ込んできたわけだけど。
魔理沙の出番はもう少し後だって言ってたのに、あの子勝手に入って来たのよね。
ホント、台本通りに動かないんだから。
ふぅ、メタい話はここまでにして。
次の投稿はいつになるか分からないわ。作者はもうこの物語の道筋を考え終わってるみたいだし、一話分書き上げるのにせいぜい二、三時間ってところだからすぐに出来ると思うけど、少しストックしたいみたいなのよね。
だから出来次第投稿する、ということになるわ。
よろしくお願いするわね。