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東方 永恋郷『Absolute Sense』  作者: 如月 椿
第1章 境界異変
22/211

第22話 初めての恋敵

どうも、最近は本編に一切登場してない魔理沙だぜ。


まさか、あの霊夢が、なぁ。


面白い展開になってきたぜ!

───────────


「さぁ、帰るわよ。」


「え?もう帰るんですか?せめて今日は泊まっていってくださいよ。」


「どうしてよ。諏訪子と神奈子が居るんじゃないの?」


………誰だ?


「今日は何処かへ行かれてしまったようなんです。」


「………へぇ、あの二人が早苗を置いて、ねぇ。」


『何か異変関係のこと?いや、最近は異変の影すら見えないのに、それは………。』


霊夢が何やら思案顔で考えている。

真剣な表情だ。霊夢もこんな顔をするんだな。

……それは失礼か。  


「それに、久しぶりに優都くんと一緒に寝たいですっ!」


……一緒に寝たこととかないんですが。


「優都……………?」


「一緒に寝たこととかないからね?」


「はい。私が勝手に潜り込んでるので優都くんは知らないですよ?」


「何!?僕が寝てる間に何をしたの!?」


くそ……。起きた時に、妙に良い香りがしたのはそのせいか……。


「……え?別に何もしてないよ?ただ、ちょっとほっぺをすりすりしたり、ぎゅっと抱き締めたり、あとは……そうだ、我慢できなくって、キ────」


「ダメだ姉さん!それ以上は言わなくていい!」


まさか、姉さんにキ──いや、忘れよう。僕は寝てたから知らない。これはカウントしない。


「………分かったわ。早苗、ゆっくり話し合いましょうか……?」


な、なんで霊夢が怒ってるんだ?


「ぼ、僕は気にしてないから、別に怒らなくていいよ。」


「………早苗。もしかして優都って。」


「はい。すごく鈍感です。」


んん?何か分からないが、呆れられてるのは分かるぞ?


──────────(viewside    Reimu&Sanae)


「それで。結局霊夢さんはどうなんですか?」


今、優都は風呂に入っている。


霊夢と二人きりになった早苗は、霊夢の気持ちを問いただすことにした。   


「……。分からないのよ。優都のこと、すごく気になってるのは本当なんだけど、出会って間もない相手を好きになるなんて、私がすごく軽い女みたいじゃない。」


実際、好きになった明確な理由があるわけではないのだ。

何か経緯や理由があったわけではないけれど、

いつの間にか気になっていた。


「……それは私も同じですよ。一目惚れ、みたいなものです。優都くんに初めて会った日から、彼のことが気になって仕方ありませんでした。」


「……優都には、何か不思議な魅力、みたいなものがあるのかもしれないわね。」


そう。不思議だと思うくらい、彼には何か惹かれるものがあった。

それは、単純に優しさや強さじゃなくて───


「霊夢さん。」


「………なに?」


「私、負けませんからね。」


早苗が笑顔で宣戦布告。

外の世界で、長い間一緒に居たのであろう早苗。

その過ごした時間の長さは、そう簡単に越えられる壁ではないのだろうけど───


「望むところよ。私が初めて、好きになった人間だもの。優都は私が貰うわ。」

どうも、霊夢よ。


私は絶対に負けないわ。


早苗の方が過ごした時間が長いからって、

負けるとは限らないもの。


次回は………まだ秘密にしておきましょうか。


次回までゆっくり待っていなさいよね!

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