第21話 霊夢さん、初めての〇〇!?
どうも、魔理沙だぜ。
まさか、早苗が優都くんの姉だったなんてな。
流石の私もびっくりだぜ。
早苗が少しキャラ崩壊してるらしいけど、
この作中で必要なキャラ設定だから、
ご了承くださいだぜ!
──────────
どうして姉さんと僕の名字が違うのか。
それは、僕が養子だからだ。
僕の両親は古い神社の神主である姉さんの両親と昔から仲が良く、僕の両親が死んだ後、僕を養子として育ててくれた。
正確に言えば、『姉さん』ではなく、『義姉さん』なのだ。
「優都くんも姓を変えるって話もあったんだよ?」
「あくまで、僕は養子だからね……。そこの区別はしないと。」
「気にしなくて良いって言ったんだよ?」
「…………あの。」
むむむ。姉さんは昔から言ったことをなかなか譲らないんだ。
頑固なところも変わってないなぁ。
「名字の違いなんてどうでもいいでしょ?名字が違っても家族なんだから。」
「むむ。でも、何だかそれだと他人行儀だもん。名字が同じだったほうが、私は嬉しいよ?」
そう。いつもこうだ。
姉さんはいつも感情論で話す。
「私を無視するなぁっっ!」
放置されていた霊夢も我慢の限界みたいだ。
この後、霊夢の夢想封印で吹っ飛ばされた。
理不尽だ。
僕は人間だって。あんなの撃たれたら死んじゃうから。
──────────
「改めまして、守矢神社にようこそ。……今日はどんな用件ですか?」
「特に用は無いわ。優都に幻想郷を案内してるだけよ。」
「そうだったんですか………………。ありがとうございます。」
なんで姉さんが礼を言うんだ。
「あ、そうだ。優都くんはここで暮らしてもらってもいいですか?」
「……………………………え?」
何故か霊夢が戸惑いの声をあげた。
なんで霊夢が言うんだ。そこは僕が言うところだろ。
「霊夢さんのところに居候するのも迷惑ですし、私は身内ですから。だから──」
「め、迷惑じゃないわ!むしろ、家事全般はほとんど完璧にやってくれるからすごく助かってるわ!」
うん。このぐうたら巫女は、
放っておいたら何もしないからね。
僕が全部やってるんだよ。
「………………。ふふっ。分かりました。優都くんのことは霊夢さんにお任せしますね。」
何かを悟ったようだ。姉さんは得心がいったように頷いた。
それから、霊夢の方へと近寄っていって───
「───────────」
「はぁ!?そ、そんなわけないでしょ!!私はただ、面倒な家事をやってくれる雑用が欲しいのよ!」
うん、姉さんが何を言ったのかは聞こえなかったけど、霊夢が言ったのはしっかり聞こえた。
雑用は酷いと思いますよ、霊夢さん。
「ふふっ。頑張ってくださいね、霊夢さん!」
「だから違うって言ってるでしょうが!」
「慌てて否定するところがもう、図星だ、って言ってるようなものですよね!」
「くっ………………。それ以上言ってると、あんたのもバラしてやるからね!?」
「ちょっと!?それはズルいですよ霊夢さん!絶対言っちゃダメです!」
なんだろう。二人で盛り上がってるなぁ。
さっきの霊夢の気持ちが分かったよ。
ごめん、霊夢。
あと、何の話をしてるのか教えてよ!気になるじゃん!
どうも、霊夢よ。
早苗に私の〇〇がバレたわ。
早苗の〇〇も分かったからおあいこね。
あ、伏せ字にしてるけど、
下ネタとかじゃないわよ?
次回までゆっくり待っていなさいよね!