表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方 永恋郷『Absolute Sense』  作者: 如月 椿
第1章 境界異変
20/211

第20話 早苗さん驚愕の事実!

どうも、魔理沙だぜ。


まさか、こんな事実があったとは。


私もすごく驚いたんだぜ!

──────────


と、いうわけで。

守矢神社にやって来たわけですが。


「……なぁ、霊夢。」


「………………何よ。」


「誰もいないじゃん!」


「知らないわよ!呼んでも出てこないんだから仕方ないじゃない!」


何度呼んでも出てこない。

人の姿が見当たらない。


「もういいや。帰ろう、霊夢。」


「そうね。じゃあ、さっさと帰りま───」


「あれ、霊夢さん?」


………おい。


何だよ、人居るんじゃん。

なんで出てこないんだよ。


「ちゃんと居たでしょ?」


………いや、なんでドヤ顔してるの?

君も帰ろうって言ってたよね?

明らかに居ないって思ってたよね?


「えっと、うちの神社に何か用です…………………か?」


へぇ、こっちにはちゃんとした巫女さんが居るんだな。


緑の長髪に、白と青を基調にした巫女服。

髪には蛙と蛇をあしらった二つの髪飾りが────


「……………………え?」


……いや、簡単に判断するのは早計だ。


も、もう一度確認しよう。


緑の長髪。

白と青の巫女服。

蛙と蛇をあしらった二つの髪飾り。


「……………………………」


「……………………………」


い、いや。信じられるはずがないだろう。


でも───────


「え、あんた達どうしたの?もしかして知り合い?」


………あの髪飾りは。


「……ねぇ、霊夢。あの人の名前は?」


「え、名前って………」


─────早苗だけど。


霊夢は、確かにそう言った。


やっぱりだ。

あの蛙と蛇の髪飾りや、緑の髪。更には、優しい声音。


間違いない。

この人は──────


「ここに、いたのか。」


「……………………………。」


「────姉さん。」


「………………………え?」


霊夢が間の抜けた声を出す。


この容姿に、『早苗』という名前。そしてあの声。


間違えるはずもない。

5年前のある日、僕に別れを告げて消えてしまった姉さん。


「………………優都、くん?」


姉さんはまだ状況が理解できていないみたいだ。

無理もない。僕だってまだ混乱している。


「え、えぇぇぇぇぇぇ!?」


…………霊夢。うるさい。


──────────


「うん。優都くんが優都くんなのは分かったよ。……でも、どうやって来たの?」


姉さんの説明によると、どうやらこの世界には無数の時間軸が平行して存在している、らしい。

別の世界、と言うのが正しいだろうか。


それ故に、『幻想郷』という場所も無数に存在するため、

同じ世界から同じ幻想郷に来るのはほぼ不可能、らしい。


「それは分からないよ。偶然にしては出来すぎだと思うけど、それ以外の原因は今のところ分からないからね。」


「そう、なんだ………。」


「僕としては、姉さんがそんな難しそうなことまで知ってるのが驚きだったかな。」


「えぇ!?そ、それは酷いと思うよぅ?」


姉さんは昔からバ──天然だ。

そういう小難しいことは何も覚えようとしない。


「…………。何だか私、まったく状況が分からないわ。」

どうも、霊夢よ。


未だに理解できてないわ。


もしかしたら、早苗の能力が優都を呼んだのかもしれないわね。


次回までゆっくり待っていなさいよね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ