第11話 幻想創造
どうも、魔理沙だぜ。
作者のヤツが張り切ってて、
なんと本日二回目の投稿だぜ!
とうとう優都くんのスペルカードが明らかになるんだぜ!
「分かった、分かったよ。遊ばれてやるよ、フラン。」
「あはは、ありがとう、お兄さん。…………壊れないでね?」
そう言うが早いか、フランは地を蹴って迫ってくる。
残念、予測済みだ。
僕は即座に剣で対応し───
「あ、忘れてたわ。フランは
『あらゆる物を壊す程度の能力』の持ち主よ。いくら霊刀でも壊されるわよ?」
「先に言えよっ!」
せっかく貰った刀をこんなにすぐに壊されてたまるか!
「スペルカード発動!
禁忌『フォーオブアカインド』」
なん、だと?分身?
スペルカードを唱えた瞬間、フランの分身体が現れた。
それも三体。
…………………無茶苦茶だなっ!
「うわぁ、人間相手に本気だなぁ、っと!」
分身体の一人からの弾幕を避ける。一人一人の心を読んで動くのは大変だ。
これはなかなか厄介な相手かもしれないぞ…………!
「あは、お兄さん?避けてばかりじゃ勝てないよ?」
「分かってるんだけど、ねっ!」
今度は二人。い、今のは危なかった…………。
「スペルカード発動!
禁弾『スターボウブレイク』」
さぁ、容赦のない弾幕だ。
「────『桜吹雪』」
弾幕を斬り飛ばす。
いやぁ、マジでキツいなぁ。
これも能力の影響を受けて
『あらゆる物を壊す』弾幕だったらヤバかった。
「やるね、お兄さん。でも、私は加減しないよ?」
フランは弾幕の影から、
「スペルカード発動!
禁忌『レーヴァテイン』」
紅蓮の焔を呼び出した。
それは剣を形作り、
やがてフランの身の丈の倍ほどもある焔の剣になった。
「うわぁ、なんだそれ。そんなもん振り回されたら僕、死ぬんじゃない?」
これは…………スペルカードを
使うしかないのかなぁ。
「いきなり使いたくはないんだけど。仕方ないよね。」
僕はスペルカードを取りだし─────
「スペルカード発動!
幻創『イマジネート・クリエイション』」
霊刀『陽炎』に似た太刀を創り出した。
太刀は、フランの『レーヴァテイン』を受け止める。
「なん、で…………?」
フランが驚愕する。
無理もないだろう。あんな物騒なもの、ただの剣で受け止められるはずが無い。
「第一刀技『太刀影』」
一度後ろへ退がり、刀を上段に構える。
周囲の状態を把握し、駆ける。
「くっ………!」
フランが辛うじて避ける。
ほんの一瞬遅れて、凶刃が
フランの立っていた場所を
刈り取るように切り裂いていく。
「…………へぇ。まさかこれが避けられるとは思ってなかったよ。」
吸血鬼は反射神経も人間より高いのか?
「…………お兄さん、本当に人間なの?」
「またそれか。レミリアにも言われたよ。………生物学的には人間なのかな。……………それでさ────」
僕は少し呆れ気味に───
「空に逃げるのは反則なんじゃないかなぁ。」
フランは空中に静止していた。
苦笑する。あれは反則でしょうよ。
どうも、霊夢よ。
一日に二回の投稿はやりすぎじゃないかしら。
どれだけ暇なのよ……………。
次回までゆっくり待っていなさいよね!