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6,知りたくなかった真実、そして決意

 

 取り敢えず、悩んでいても仕方ないので使えるスキルでどんな事が出来るか

 確認しようとする。

 

 (あれ?スキルの詳細ってどうやって見るんだ?)

 スキルの詳細が分からなかったら、どうやって使えばいいんだと絶望していると

 異世界転移する際に神に色々訊いていた岩乗さんを思い出す。

 

 (岩乗さんなら、こういう時テンプレを試すよな...

   そうだ!テンプレといえばあの手段ならスキルを確認できるんじゃ?)

 ふと創造神相手に怖がらないで会話出来てた岩乗さんなら魔王にでもすぐ成れそう

 だと考えていると、スキルを確認出来そうな手段を思いつく。

  

 (ステータス!そして...鑑定!)

  ステータスを開いた後に、スキルに対して鑑定を使う。すると


 ________________________________


 捕食LV1

 この世界に存在する全てのものを喰らう事が出来る。但し自分のLV以上のもの

 は喰えない。



 吸収LV1

 食べたもののスキルや覚えるたり能力値を奪ったりする事が出来る。

 但し、覚える際はかなり劣化した状態で覚える。

 その為、食べる前の対象のスキルLVが低い場合や能力値が低い場合は覚えられ

 ない。



 分裂LV1

 術者の身体の一部を切り離し、術者と同じ種族を作り出す。その際に術者と

 同じ思考を与えるか、自然に自我を芽生えさせるかは自由。

 分裂した存在の強さは切り離した身体の大きさに比例するが、切り離した分だ

 け術者は弱体化する。



 鑑定LV10

 この世界のあらゆる情報を読み解く事が出来るが、スキルLVが低い場合は

 簡単な情報しか見ることが出来ない。※スキルLVはこれ以上上がりません


 __________________________________


俺はスキルの詳細を見て、唖然とする。

 (これがスライムのスキルなのか・・・?)

 スキルを鑑定した後に俺が考えたことはその一言に限る。

 まず捕食と吸収。この二つは個々で使っても便利な能力に違いないが、組み合

 わせると、最凶だろう。

 持ち主のLVが低いと驚異ではないが、それはLVさえあれば危険な事の裏返し

 だ。俺だったら敵に回したくない。

 

 さらに分裂は今は不要だが、強くなった時に信頼できる部下が作れる。

 流石に、どんなに強くなっても、一人では限界があるのでこのスキルは嬉しい

 さらに吸収と組み合わせると、俺は弱体化せずに俺と同レベルの軍団も作り

 出せそうだ。


 これは能力値さえもう少し高ければ、スライムは最強の種族に成れそうだと

 思ったりもしたが、

 (まぁこの鑑定結果じゃ、驚異にすらならないか...)

 俺は種族を鑑定すると、そう結論を出す。

 

 ______________________________


 種族 ユージュアリースライム(スライム)


 ヴァルファレスの至る所に生息するスライム。戦闘能力は皆無に等しく

 知能も存在しない。常に周りの草や地面を食べる為、人の住む所の周辺では

 討伐依頼も出されるが、倒しても魔素さえあれば何度でも生まれ、得られる

 経験値も低く、子供でも倒せるため危険視はされておらず、むしろスライム

 愛護団体まで存在する。餌さえ用意出来れば危険では無いのでペットとしての

 人気も高い。

 姿は拳大の青い球体に似ていて、魔素を通じる事で世界を見る事が出来る。

 様々な進化の可能性を秘めている。

 

 モンスターランクG

 ___________________________________


 (餌さえ用意出来るならペットとして相応しいとか、魔物なのに愛護団体が

  あるとか...やばい、涙が止まらねぇ...)

  挙句には子供にすら負けるとか、これで魔王目指せるのか?と疑問に

  思うが、このままでは待っているのは死かペットの未来だ。

  そんな未来は流石に嫌だ。


  取り敢えず、強くならないとどうにもならない。

  俺はこの森で強くなる事を暫くの間目標に決めた。魔王に成るかどうかは

  その後だ。

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