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12,アーシェ達との話し合い

遅くなりました...



 (何処まで話そうかな...。流石に異世界から神に魔王になるように言われたと

  か言って、頭の壊れた可哀想な子扱いされるのは嫌だし。でもこのままだと

  アーシェさん達を警戒させたままになっちまう。そうなると、恐らくここに

  定住しないで別れる事に...それだと俺は猫様と一緒に居れないし、出て行っ

  たアーシェさん達も死んでしまう可能性が高い。

  異世界や神の事を隠しつつ、アーシェさん達も満足して暮らせる、そんな理

  由を考えるんだ!)


 必死に頭を回転させて、どう説明するか悩んでいるとアーシェさんが申し訳無

 さそうに謝ってきた。

 「すいません、ステータスを見せて貰っただけじゃなくてスキルについて訊く

  なんてマナー違反ですよね...。無理を言ってすいません...」

 

 どうやら、この世界ではスキルについて訊くのはマナー違反らしい。だが俺は

 そんなことよりアーシェさんに申し訳無さそうな顔をさせた自分が許せなかっ

 た。

 [いえ、お気になさらずに。それで何故こんなLVの高いスキルがあるかといいま

  すと一言で言えば創造神クレアと名乗る方から頂いたとしかいえませんね]

それから俺は異世界から来たこと、創造神に会い魔王になるよう頼まれた事

 を包み隠さずにアーシェさん達に話した。

 

 そんな話を聞いて、ルイスが可哀想な目で俺を見てきた。

 「あなた、すこし頭が壊れているんじゃないの?」

 ぐふっ...猫に毒舌を吐かれるとここまでダメージがあるとは...今後は言われ

 ないように頑張ろう...

 

「ルイス、お止めなさい。命を助けて貰ったのに失礼ですよ。ええと...スライ

  ム様。私は信じますよ。確かに普通は信じられませんがそこら辺のスライム

  とは違い自我があり、さらに誰も持つことの無かったLV10のスキルを持って

  いる。そんなことは神様ぐらいじゃないと無理ですし、何よりあなたが嘘を

  ついているようには思えません」

 [信じて頂けるんですか!ありがとうございます、アーシェさん!]

 嬉しさの余り狭い洞窟内を飛び跳ねる。少しして心を落ち着けてアーシェさん

 に今後について訊いてみる。

 [すいません、少し騒いでしまいました...それとさっきから気になっていたの

  ですがこの後はどうされますか?]

「なんであなたに言わなきゃならないのよ!このストーカー野郎!」

 アーシェさんに話を訊こうとしたらルイスから毒舌が飛んできた。

「ルイス、いい加減にしなさい。すいません、娘が話を聞かない子で...

この後の予定は、もともと住みやすい所を探して旅していたもので無いです。

  スライム様がよろしければ、もう少しここに居させて貰ってもよろしいでし

  ょうか?」


 成る程、住処を探して旅していたけど途中で悪黒犬に襲われたと...

 まぁアーシェさん達の理由が何であれ、俺の答えは決まっている

 [別に構いませんよ。むしろずっとここに居てもらっても構いませんよ]


そんな俺の言葉を聞いてアーシェさんは嬉しそうに返事をした。

 「いいんですか!なら是非お願いします!」

 「ちょっとお母さん、勝手に決めないでよ!こんな所に住むとか冗談じゃない

  わよ!」

 アーシェさんが即答したことに娘のルイスは反抗し始める。


 それから暫くアーシェさんとルイスの言い合いは続き、俺とレイスはただ見て

 いることしか出来なかった...

結局、母と娘の言い争いは母が圧勝したようだ...


レイスが空気だ...だけど次の話には必ず...

そしてルイスの性格が思ってたのと違う...

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