11,スキルレベル
[]が主人公の念話です。読みにくいかもしれませんがよろしくお願いします。
[ここだよ。目の前のスライムだよ]
このままだと、時間の無駄なので存在をアピールしておく。
「頭に直接言葉を送っているのはあなたなのですか?」
なん...だと?猫が語尾ににゃをつけないなんて詐欺じゃないか...。
それは地球の妄想に過ぎなかったか...。
「あの...?聞こえていますか?」
おっと余りの衝撃に少し自分の世界に入ってしまった。ちゃんと会話せねば!
[すいません。初めて話が通じたもので少しはしゃいでしまいました]
「いえこちらも、まさかスライムが話かけてくるとは思っていなくて...」
良かった、何とか話は出来そうだ。あの種族の鑑定結果から最悪逃げ出すん
じゃないかと思ってたからな...。猫様に嫌われたら死んでしまう。
主に精神的に。
[そういえば自己紹介がまだでしたね...。僕の名前は...そういえばまだ無かっ
たな]
俺は、澄桜将と名乗ろうとしたが止めた。ここで地球の頃の名前を名乗るのは
何か違う気がした。
「あら、名前は一度付けたら変えられないので、慎重に決めるといいですよ
私はカッツェカーファンクルのアーシェです。それと後ろにいる毛が赤いの
が姉のルイス、緑の方がレイスといいますわ。
あなたは、何故私達がここにいるか分かりますか?確か悪黒犬の群れに
追われていたと思うのですけど...」
ふむ、どうやら意識を失う直前の事は覚えてないみたいだ。
[分かりました。アーシェさんにルイス、レイスですね。覚えやすくていい名前
だと思います。
あなた方がここにいるのは、僕がここに運んだからです。
悪黒犬の群れは俺が退治しましたので追撃の心配はありません]
そう俺が、説明すると姉のルイスが食いついてきた。
「そんなの信じられる訳ないでしょう!私達より弱いスライム如きが悪黒犬の
群れを退治したなんて嘘に決まってるわ!」
確かに俺のステータスを見なきゃ嘘だと思うよな。
ステータスを見せれればいいんだろうけど俺はやり方を知らない。
とりあえずアーシェさんに聞いてみるか。
[アーシェさん、こういう時は何で証明すればいいですか?
今まで一人だったので分からなくて]
「それならステータスを開示するのが一番だと思います。ただこの世界を生き
抜くのに必要な情報ですから開示しないのも手ですが...
開示する際は、ステータスを開いて顕現と唱えれば周囲にステータスを
見せることが出来ます」
なるほど。ステータス開いて顕現ね。よし
[では...ステータス!顕現!]
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名前 ???
種族 ユージュアリースライムLV14
モンスターランクG
能力値
HP 95/95 MP 11/11 STR 39 DEF 26 AGI 85 DEX 5 LUC 102
スキル
捕食LV2 吸収LV2 分裂LV1 鑑定LV10 体当たりLV2 念話LV2
全言語理解LV1
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おや?いつも表示されてる()表示が消えてる?項目から称号も消えているけど
きっとこれが顕現する時の普通なのかな?
[これで合ってますか?]
「ええ...おかしい所は見当たりませんわ」
よしアーシェさんから合格を貰えた。だが...
「こんなのありえないわ!何でスライム如きが私達より高いステータスを
持ってるのよ!それに鑑定LV10とか何なのよ...そんな神様レベルのスキル
なんて存在するはずがないわ...」
アリスは俺のステータスを見て、ご不満のようだ。
[アーシェさん、鑑定LV10ってそんなに珍しいんですかね?]
「そうですね。スキルLVは基本的にLV1からLV3が初心者、LV4とLV5が中級者
LV6から熟練者でLV8まで行くと英雄扱いです。そしてLV9より上は今まで
至った者がいないので神様と同じ領域だと言われています。
どうやって手に入れたのか私も興味があります。
よろしければ聞いても?」
どうやら創造神は結構なチートをくれてたみたいだ。
さてどう答えようか....
ルイスとレイスとの絡みは次で書きたいなぁ・・・