あとがき
ここまでお読み下さり誠にありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
本作は『第3回 水平線短編大賞』のために執筆した新作短編小説です。
このコンテスト自体は4,000文字程度書けば字数制限を迎えるため、そこまで構成にこだわって書き上げる内容ではないですが、私の場合は短く書こうとすればするほど内容の薄い、薄っぺらい作品になってしまう気がしてしまったので、本気で気合いを入れて書いてしまった結果、気付けば約16000文字を書いてしまう結果となりました。いやぁ…恐ろしいですね…!
そんな事は置いておきまして、本当に内容の濃い物語になりましたので簡単に解説を含む後書きを書かせて頂きます。
本作に登場する隧道は実在する心霊スポット、泉佐野市にある犬鳴山トンネルであり七鵬山は犬鳴山を指しています。
犬鳴村や犬鳴トンネルというのは皆さん映画にもなったため、ご存じ方と思いますが、犬鳴トンネルは九州にある隧道であり、本作の犬鳴山トンネルとは全くの無関係であります。
しかし、心霊研究家にとっては有名な心霊スポットで多くの心霊体験が残されています。近年に撮られた現地の写真なども残っていて、隧道内の落書きなどは見るからに不気味で恐ろしいものがありますね。
今回、ホラーで怖い話を書こうと思ったわけではありませんが、心霊体験からなる霊障によって亡くなる発達障害を持った少女というのを描きたいがためにこういった構成の物語になりました。
なかなか重いテーマであったため、実際に今日まで描くに至りませんでしたが、これ自体は私がずっと描きたかったテーマの一つでした。
皆さんがこれを読んで何を連想するか非常に興味がありますが、私としてはホラーアドベンチャーゲームの夕闇通り探検隊をイメージしている部分が強いです。
つまりは現代の成熟した精神医学や支援体制とは違う、分からないもどかしさを重視した内容になっているという事です。
麻由が何故亡くならなければならなかったのか。
精神的な疾患であるが故にそれを曖昧な形として描いています。
この理不尽な死こそが私が描きたかったことでもあります。
私自身が伝えたかったことは最後のシーンの吾郎と弘人の会話に集約しているので、何か感じるものがあれば幸いです。
感想やレビューお待ちしております。読んだよ!とご報告いただけるだけでも創作活動を続ける励みになります。どうぞよろしくお願い致します。
では、また別の作品でお会いしましょう! shioriがお送りしました!




