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第3話

「う、あぁ~......ここは」

(そうか.....戻ってきたのか)


ナーユは周囲を見渡してダンジョン内に戻ってきていることを確認する


「ステータス」


_______

ナーユ

年齢:15

種族:人神

属性:創成

魔力量:EX

装備:ボロい布、聖剣エクスカリバー

《称号》勇者、女神の使徒、神へ至りし稀人


_________________


(ん?.......え?)


「え~~っと.......え?」


♦   ♦   ♦   ♦   ♦

ひとしきり混乱して、落ち着くのにかなりの時間を要した。


ナーユは自身のステータスを見ながら現状の把握から開始した


「まずは種族...俺人間やめたな。魂の強化のせいか?」


その考察は間違っていなかった。創成魔法は神の御業。それに耐えるだけの魂を用意しようとなると当然神と同等の強度が必要になる。そこまで魂を強化してしまうと自然と神へと昇華するのもまた当然なのだ


「次に属性....これは女神の計らいか?でも適性の欄がない」


そう思い属性欄をタップすると


______

創成魔法

自身が知る全てのものを想像し、この世界に実在かすることが可能。それが魔法で在ろうと、伝説の武器であろうと生物であろうとも

女神ノアによって幻魔法と付与魔法が統合されできた魔法。これに適性は無く、あなたの思うまま、想像するがままにできる(幻魔法も付与魔法も使えるので存分に使ってくださいね♡)

____________

(お、おぅ.....)

「さっきまでのシリアス展開が最後のハートマークで台無しじゃねぇーか......」



・・・・・・・・

「気を取り直して、魔力量ついに超えたな元親父を.......装備はそのままとして最後に称号だな。」


____

勇者

誰よりも前を進み、その眼前に立ちはだかる魔を打ち払い、人々に希望と笑顔を与える。聖剣エクスカリバーを所持できる唯一の存在

_____________


______

女神の使徒

女神ノアの声を聴き、その御心のままに手足となる存在。世界の安寧をもたらす調停者

_____________


_____

神へ至るりし稀人

人という身でありながら神の領域へ至った者

______________


(ツッコミどころ満載だな.......)


「もはやラノベの主人公か」


♦   ♦   ♦   ♦   ♦

ナーユはあの後更に二つの魔法を創成した。一つ目は鑑定魔法。その能力は見たもののステータスの強制開示。


(ファンタジーものではお約束の魔法だ。読者だったときはあまり必要性を感じなかったがいざその立場になってみるとマジで必需魔法だよな)


そしてもう一つは収納魔法だ。


(これもファンタジー世界では言わずもがなの魔法だな。実際これのおかげでかなり楽できてるし)


というのも現在ナーユがいるのは第七階層。ここに来るまでに遭遇、討伐した魔物之月は優に200を超えている。ダンジョンの性質上死ねば魔石に変化する。魔石の大きさはその魔物の危険度に応じて大小さまざまだ。保有する魔力が多い=魔物の危険度に直結する。一般的なダンジョンに現れるスライムはGランクで取れる魔石の大きさは一般人の小指の爪未満だ。


それを踏まえて、このダンジョンの1~4階層に現れた魔物はさまざまな種類のスライムだった。そして、そのどれもが決まってEランク....魔石の大きさは人の目玉ほどの大きさだった


因みにナーユはこの年になるまで武術に関する訓練は受けたことが無い。素の身体能力だけで戦えばスライムといい勝負だ。

そんな体力ゴミで戦闘力ゼロのナーユが何故7階層までこれたのか


(まぁ、この聖剣のおかげってのが大半を占めるだろうな)


そう、この男魔物が出るたびに聖剣に魔力籠め、全ブッパするのだ。そのためここに来るまでなんの苦労もしてこなかったのだ。一応無属性魔法の強化は使えるがそれを使うまでもなく完封できてしまうので必要ないのだ




♦   ♦   ♦   ♦   ♦

気が付けばこのダンジョンに入って2年がたっていた


ダンジョン内では時間の経過がまったくわからず、夜中であっても階層によっては昼間のように明るいこともあるためナーユも入って数週間も立てば時間の感覚など完全にくるってしまっていた。


なら何故気づいたのか。それはステータスである

ふとした拍子に年齢の欄に目をやり自分が17歳を迎えていることを知った。


現在ナーユは50階層を徘徊していた。

この階層に来て数日経つが、ナーユはかつてないほど焦っていた。それは食料問題だ。今までは獣型の魔物を食料として食いつないできたがこの階層はゴースト系かスケルトン系の魔物しかおらず、しかもこの階層は他の階層の倍以上の広さをしており次の階層へ続く階段どころか前の階層へ戻る階段すら見失ってしまった


「この道もハズレか........」


今は丁度100通り目の道がハズレてナーユは怒りため込み過ぎたせいでそれを通り越して何故か冷静になっていた


「次の道はこっちか.......」



・・・・・・・・・・・・

その後364通り目で漸く50階層へ続く道を見つけ餓死は免れたのだが


「あっ!創成魔法で探索とかできる魔法作ればよかった.......」


と気づき、自分の馬鹿さ加減に呆れその後はその感情を紛らわすため、ひたすら50階層にいる魔物を狩り、食べれそうな魔物を食べた


♦   ♦   ♦   ♦   ♦

更に二年......

ナーユは19歳を迎えた。それと同時に自分が15歳の頃から容姿が少しも変化していないことに気が付く


「なんで......あ!ステータス」


急いで自身のステータス開き、種族の欄をタップする


_______

人神

女神ノアによって魂が昇華したことによって神となった初の種族。神に年という概念はなく、老いることはない。

(自分の想いのままに見た目を老化・若化することは可能)

_________________



(まじか......これはもう本格的に人を止めてるな)


♦   ♦   ♦   ♦   ♦

更に一年........

ナーユはついに90階層を超えた


90階層に入るころにはすでに徘徊する魔物のランクはSS以上でどれも聖剣だけでは簡単に倒せなくなった


(まぁ、これまでが普通におかしかっただけなんだけどな....)


そんな風にセルフツッコミを入れながら自身と聖剣に相当量の魔力で強化魔法を掛け、魔物を討伐する


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