俺の彼女は、何でも正論で言ってくるから面倒くせーえ女なんだよ!
俺の彼女は、何でも正論で言ってくるから面倒くせーえ女なんだよ!
そもそもなんで俺の彼女は? こんなにも正論で俺を攻めてくるんだ?
そんなの分かってんだよ!
いちいち! 正論で俺を論破してんじゃねーよ!
・・・例えば?
俺の職場の女の子が俺にお土産げを買ってきて俺に渡してくれた。
俺は、彼女は俺の為に買ってきてくれた”このお土産げ”が嬉しかった。
その事を俺が家に帰って彼女に話すと?
『”職場の皆にも渡してるお土産げ見て! 何、にやにやしてんのよ!”』
『えぇ!?』
『アンタの為だけに買ってきたお土産げな訳ないでしょ!』
『・・・そ、そんなの分かってるよ、』
『嘘ばっかり! そのお土産げ見て、にやにやしてたじゃない!』
『ニヤニヤしてるように見えただけだろう!』
『”勘違いしないでよね! その子はアンタに気がないから!”』
『・・・・・・』
『何よ! その不服そうな顔は、、、?』
『・・・で、でもさ? ひょっとしたら、俺に気があるかもしれないし、
可能性としてあるかもしれないじゃん!』
『”0.000001ないと思うわ!”』
『はぁ!?』
『ほぼ可能性0って事よ!』
『”そんなにハッキリ言わなくても、”』
『”男ならジャンジャン傷つきなさいよ! そうやって強くなるのよ!”』
『・・・でもさ、それって! 少し酷くない?』
『酷いわよ! 私の彼がどこでどう勘違いしたのか? 全く意識もしてない
男にお土産げあげた女の子が、自分勝手に気があると思って恋ごころとか
持ってるなんて! しかもその男が、私の彼氏ってありえないででしょ!』
『・・・・・・』
『カッコ悪いッたらありゃしないわ~!』
『・・・そ、そんな言い方やめてくれよ、』
『”じゃあ、そんな事でその女の子に恋ごころとか持たない事ね!”』
『・・・わ、わかったよ、でもさ?』
『何よ! まだ何かあるの?』
『”男はもし相手の女の子が俺に気がなくても、そう想ってたいモノなんだよ!
この子、俺の事が好きなんだろうなって、それの何が悪いんだよ!”』
『”幼稚過ぎない?”』
『幼稚とかそういうんじゃないんだよ! 男は乙女でロマンティストって、
言ってほしいもんだ!』
『”乙女でロマンティスト、はぁ!?』
『俺は彼女の事を想い、妄想して恋愛関係を楽しんでるだけだ!』
『”その女の子と、アンタの妄想の中ではどうなってんの?”』
『”彼女の恋ごころを俺はなかなか照れて受け入れられないでいると?
彼女が俺にスキとか言ってきて、俺は彼女を引き寄せてギュッと抱きしめる~
みたいな?”』
『”キモイね!”』
『一言で、終わらないでくれるかな?』
『だってキモイじゃん! そんな訳ねーし!』
『俺だって現実はそうだと想ってるけど? 妄想の中では好きなように
させてくれないかな。』
『もぉ~勝手にすれば! 私はもう知らない!』
『・・・なんだよ、突っ込んで来て後は知らんぷりかよ!』
『はぁ!? なんか言った?』
『言ってませーん!』
『・・・・・・』
・・・女は現実ばっかり見てつまんねーえ!
男は乙女で女々しくて妄想好きだし、紳士的なロマンティストだろうが!
それがなんで分かんないんだよ! バカじゃねーの!
別に職場の女の子が俺の事を好きじゃなくても、好きかもしれないって
言うのが俺の妄想をかきたてるんだよ!
ひょっとしたら? ”俺の事が本当に好きかもしれないじゃん!”
勝手に正論立てて、いっちょ前のこと言ってんじゃねーよ!
”可能性が0じゃない限り、希望は俺は持ってたいんだ!”
いちいち! 俺に口出すな!
でも? 俺の彼女にはこんな事も怖いから言えないだよな~。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。