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第15話 大きく変わりだす日常


 次の日、僕はいつも通り学校に登校した。

 何も変わらない、そう思っていた。

 だけど、大きく変わっていた。


「橋本君、プロゲーマーだったの!?」


「今までずっと体育とか休んでたの、全部右腕のせいだったんだ! 知らなかったぜ」


「プロゲーマーすげぇな!! マジ尊敬するよ!!」


「かなちゃんに愛されてるなんて、マジ羨ま死ね!!」


 僕が教室に入った瞬間、クラスメイトに取り囲まれて色々話しかけられていた。

 その声にはネガティブなものは一切なく、全てが肯定的なものばかりだった。

 僕はしどろもどろに全てに返答はしたが、上手く返答できたかは自信がない。

 その中の一人が、桜庭の件について質問してきた。


「なあ橋本、かなちゃんのあの件って本当なのか?」


 多分その質問をされると思っていた。

 何せ音声データのみだったしね。

 パソコンの知識があれば、編集とかするんじゃないかって疑ったりするはずだ。

 当然僕はそんな知識がないので、編集とかそういったスキルは持ち合わせていない。

 だから自信をもって答えた。


「あの音声データの事だよね。あれは本当だよ。信憑性を上げるなら、僕だけじゃなくて須藤も聞いてたよ。ね、須藤?」


「間違いないっす! 俺も"NEO"様と一緒に聞いていました!!」


 須藤の"NEO"様発言にクラスメイトが一瞬ざわついたが、二人で聞いたなら決定的だなと納得してもらえた。


「ねぇ、その"NEO"様呼びは止めてくれないかなぁ。流石に恥ずかしいんだけど……」


「無理っす!! 神プレイヤーの貴方にタメ口なんて言えねぇっす!!」


 ついには頭を下げ始めた。

 やめて、本当に止めて。

 クラスメイトも「橋本ってそんなにすげぇ奴だったんだ」とか言い始めて、須藤が喜んで"NEO"の事を普及し始めてる!

 普及が進む度に、何かクラスメイトの僕を見る目が輝きを増していて、すっごく恥ずかしいんだけど!!

 三年前の僕の事を尊敬してくれるのは嬉しいけど、もうあんなプレイ出来ないからね!?

 

 しかし、僕がこうやってクラスメイトから話し掛けられる日が来るとは思っていなかったなぁ。

 本当、桜庭と出会わなければ、僕はひっそりと一人で死んでいたかもしれないんだ。

 桜庭には頭が上がらないよ。


 クラスメイトと話していると、教室に桜庭が入ってきた。


「皆、おはよー!」


 桜庭は今日も元気いっぱいだ。

 すぐに皆が桜庭の元へ集まっていった。


「桜庭さん、本当にごめん! 昨日の橋本の配信見て真相がわかった! 本当すまない!」


「噂を信じちゃってごめんなさい!」


 クラスメイトが全員桜庭に謝っていた。

 桜庭は「大丈夫だよ、ありがとう」と明るく応えていた。

 ひとまず、桜庭の誤解が解けたようで、本当によかった。

 皆素直に謝ったようだし、彼女が無視されるという事態はなくなるだろう。

 安心してスマホに目をやり、youtubeでデスVの対戦動画を再生し始める。

 僕は格ゲー未経験だからこそ、こうやって動画で情報収集が大事なんだよね。

 

 じっと動画を観ていると、ふと肩を叩かれた。

 僕は肩を叩かれた方向を見ると、桜庭が優しい笑顔を浮かべて立っていた。


「橋本君、本当に昨日はありがとう!」


「……別に、生配信で言ったけど、日頃の感謝と恩返しだから」


 ああ、桜庭への恋心を自覚したら、何かぶっきらぼうな返事になってしまう。

 それに目を合わせる事が難しい。

 彼女の顔を見るのが滅茶苦茶恥ずかしくて、ついつい逸らしてしまう。

 恋心を自覚する前だったら普通に出来た事なのに、今は全然できなくなっている自分が情けないって思ってしまう。


「橋本君」


「ん?」


「改めて、大好きだよ」


「ごほっ!!??」


 急な桜庭の告白に、ついむせてしまった。

 何でこんな人の目がある所で言うんだよ!

 女子からはきゃーという声、男子からは恨みつらみの念仏が聞こえてくる。


「もちろん、今夢を追っているから私にかまけてる暇がないのはわかってる。でもね、"NEO"さんに必要なのは私しかないって絶対に思わせるから、覚悟してね?」


 ちょっと小悪魔的な笑顔を見せる桜庭。

 やめて、僕自分の事で手一杯なのに、桜庭からこれ以上アプローチされたら死んじゃう。

 誰か、マジで助けて!!


異世界ファンタジー「田舎者弓使い、聖弓を狙う ――村一番の弓使いの英雄譚――」

を連載中です。

よければそちらもお読みください!

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