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12人の少女 最終計画  作者: ヤマネコ
共闘? 裏切り? 味方? 敵? 
46/164

2020 9/6(1)

ポイントが欲しいです…。今後もよろしくお願いします。

理科は目を覚ます。目覚まし時計を見ようと手探りで時計を置いた場所を探すが、見つからない。


理科「…っち」


寝たまま探そうと思ったが、見つからないので怠い身体を起こして時計を見ると、まだ5時だった。


理科「…?」


寝坊することはよくあるが、こんなに早起きをするのは久しぶりだ。まだ時間があるし寝ようと布団に潜ろうとするが、尿意が出てきてしまったので、仕方なくベッドから降りて眠たい目をこすりながら部屋を出ようとするがなぜか扉が開かなかった。


理科「…?」


システムが故障でもしたのかと何度も開けようとするが開かない。どうしようかと部屋を見渡すと白い部屋に通じる扉がなぜか開いていた。昨日の夜に扉を開けた覚えはないのでが…もしかして寝ぼけていたのかもしれないとして開いている扉に手を伸ばそうとしたら、身体が引っ張られるような感覚になった。


何か嫌な感じがしたので、白い部屋に通じる扉から離れようとしたが、磁石で引っ張られるように扉に近づいていく。扉がS極で理科がN極という具合にだ。


理科「…っ」


抵抗しようと姿勢を低くするが、するすると引き寄せられて扉の方に身体が放り投げられてしまった。扉を通過すると、今度は同じ極が近づいて吹っ飛ぶように身体が吹っ飛ぶ。


理科「うわ!」


一瞬宙に浮くが、ずっと浮いているわけではないので直ぐに地面に倒れる。


理科「いたた…なんだっての?」


ぶつけたところを手でさすり、辺りを見渡すとそこには奈那子がいた。


奈那子「…おはよう」


理科「おはよう…ございます」


楓「…揃いましたよ」


奈那子が机のある方に向くと、そこには文字が浮かび上がっていた。


【朝倉理科・柊奈那子】


理科「あの…これは?」


奈那子「私が知りたいわ。朝起きて部屋を出ようとしたけど、なぜか開かなくてさ。代わりにここに通じる扉が開いていたから近づいてみたら、ここに飛ばされた。私にはなぜこんなことになっているか心当たりがないけど、朝倉は何かある?」


理科は首を横に振ると奈那子は大きくため息をついて、


奈那子「そう…。何かここから出る方法を考えないとね」


理科「そのまま…扉を開けてみればいいんじゃないですか…?」


奈那子「やってみたら?」


理科は自分が出てきた扉を開けようとするが


理科「…あれ?」


扉が開かない。いつもならもう開いているはずなのに…。


理科「…閉じ込められた?」


扉の前でウロウロとして何か開ける手段がないか考えたが、どうにもできなかった。スマホのカメラ機能で扉を撮ってみるが、何も起きなかった。写真を見てみるが、理科が実際に見ている扉と映っている扉の違いは見られなかった。


何か出来ることはないかと考えたが、結局思いつかず奈那子の元に戻ると


奈那子「…なにそれ」


奈那子は自分の名前が書かれていたところを見上げているので、理科も見上げると、書かれている文章が変わっていた。


【この人を守ってください】


そこには写真も添付されている。写真に写っているものは人物と場所が明確に映っていた。場はどこかの公園のようで、1人のおばあちゃんがベンチに座っている。それ以外には滑り台やブランコ、砂浜、鉄棒もある。


理科はその写真にどこか既視感があった。


奈那子「朝倉、これどこか分かる?」


理科「たぶん…このホテルを出て近くの公園かと…でもあんなに沢山の遊具はなかったような…」


理科が昨日会ったおばあちゃんがいた公園は、特に遊具がなく、あるとしてもベンチと水道があった程度だ。滑り台や鉄棒なんか何もなかったはずである。理科の覚えている限りは…。


奈那子「あら、見当があるだけでも楽ね。あとはこのおばあちゃんか…、私は知らないけど朝倉は知っている?」


理科は昨日のおばあちゃんの出来事を奈那子に話す。お昼ごろは公園でぼんやりしていること、話し相手を欲しがっていることなど…。写真に写っているおばあちゃんと一致していた。


奈那子「…なるほど。守れってどういうことかしら?」


2人で唸っていると、また文字が浮かび上がり


【このことは他の者と共有してはいけません。もし共有した場合、どのような理由があったとしても連帯責任として死亡します。言葉ではなく、文字や記号・写真と言ったもので他の人に共有することも禁じます。違反した場合、上記のように連帯責任として死亡するので注意をしてください】


奈那子「…は?私とこいつ2人だけで解決しろってこと?他の人の助けは借りられないってこと?…。ふざけるなよ~」


奈那子が膝を崩して絶望する。理科も自分がこんなに言われるとは予想外だった。


奈那子「というか、このおばあちゃんを守ったら何が起きるのよ?私達に何か得があるわけ?」


新しい文章は浮かび上がってこない。バァン!と何かが開く音が聞こえると、いつのまにか先程理科が開けようとしたが開かなかった扉が開いている。奈那子の扉も開いていた。


奈那子「おい、なんとか言え」


奈那子は文章が浮かび上がっているところを触れようとすると、何か電流が流れたように見えた。刹那だが、奈那子が触れた場所と思われると事でギザギザと光が出た。


奈那子「っ!」


奈那子が後ろに転げまわる。奈那子に近づいてみると、彼女は手を抑えて身体を震わせている。


理科は電流が出たところを見ていると、新しく文章が出てきた。



【今のは警告です。早く行ってください】


そう書かれていた。身体を起こそうにも強い電気を浴びたからか、起こそうにも起こせない彼女に新しく書かれた文章を読み上げると奈那子は


奈那子「~~!このくそヤロウ~!…。絶対に許さない」


奈那子は這いつくばったまま部屋の方に移動し扉の中に入ると、それまで開いていた扉は閉められてしまった。


理科「…報酬はないんですか?」


文字が浮かび上がっているところに話しかけるも、何も反応はない。次第に文字が崩れていき、消えてしまった。


理科「…はぁ」


どうやら奈那子と協力しないといけないようだ。協力しなかった場合のことが書かれていなかったが、全く何も起きないというのはないだろう。


理科も部屋の方に歩き出し扉の中に入ることにした。



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