表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/217

87話 バフ掛けまくったら強くなるんじゃね?



ーー剣士は見習い魔導士とバッファーと調合師を集めていた!



見習い魔導士

私達を集めてどうするんですか……はっ! まさかこの中で二人組を作ったうえで余った私をバカにする気なんですね! ひどい!!



剣士

何で四人いるのにお前は余ろうとしてるんだよ。

いや、お前ら全員能力上昇の魔法か薬を使えるだろ? 



バッファー

キシシ……使えるよ



剣士

これからスライムと戦うからそれを俺にかけて欲しいんだ。



調合師

間違ってトイレの芳香剤をかけるかもしれない……



剣士

なんで持って来てんだよ



ーースライムが現れた!



剣士

来たぞ! バッファー頼む!



バッファー

キシシ、それじゃまずお兄さんが虎のように強くなる魔法をかけるよ。すぁぱああ!!!




見習い魔導士

(何だろう、あの急に梅干しが口の中に出現したかのような掛け声)



ーー剣士はセミになった!



剣士

みーんみんみんみん! みん!? みんみんみん!



調合師

剣士……今もとに戻してあげる……



剣士

みんみん!



ーー調合師は芳香剤をかけた!



剣士

み゛い゛い゛い゛い゛ん゛!゛!゛



調合師

喜んでる……



見習い魔導士

どこが!?



調合師

もっと掛けてあげるね……



剣士

み゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!゛!゛!゛!゛




バッファー

夏の気分になって良いねぇ、もっと掛けよ



見習い魔導士

悪魔ですか!

いやどう見ても苦しがってますよ!? 私こんな藤原●也みたいな声で鳴くセミ初めて見ましたもん!



調合師

じゃあどうするの……



見習い魔導士

私が3分の1の確率で攻撃力が上昇する魔法を掛けます!



バッファー

残り三分の二は?



見習い魔導士

剣士さんが死にます



剣士

み゛い゛い゛い゛い゛ん゛!゛?゛



見習い魔導士

ほいやー!



ーー剣士は魔法をよけた!



見習い魔導士

何でよけるんですか!!!



剣士

(いやよけるだろそりゃ!! 三分の二で人生終わるし!)



見習い魔導士

みなさん、槍を持って来て下さい! あのセミを捕まえましょう!



剣士

(いやぶっ刺し殺す気満々じゃねえか!!)



見習い魔導士

次は100%の確率で掛けた相手にスロー効果が付く魔法を掛けます



剣士

(こんな時だけ殺意高え!!)



バッファー

私も当たったら消し炭になる魔法を掛けるよぉ



剣士

(それただの炎魔法じゃねえか!!)



見習い魔導士

ほいやあ!



バッファー

えるぁあ!!



剣士

(わああああああ!!)



ーー二つの魔法を狂戦士が代わりに受けた!!



剣士

(狂戦士?!)



狂戦士

んとぅぅぅうううっめめえめえええええええええええええええええええ



剣士

(スロー効果ついとる!)



調合師

行動が早くなる薬掛けてあげる……



狂戦士

キュルウルルルルルルルルルルル!!!!



ーー狂戦士はあっという間に年取って墓に入った!



剣士

(死んだ!! 行動早くなりすぎて人生があっという間に終わった!!)



バッファー

人生は儚いねぇ



調合師

今を一生懸命生きないといけないのね……



見習い魔導士

私、もう少し前向きに生きてみようと思います



バッファー

キシシ、良いじゃないか



調合師

じゃああの夕日に向かって……



見習い魔導士

みんなで走りましょう!



ーーこうして三人は人生に対しての教訓を深めたのであった





ちなみに狂戦士が出てきたのはセミを横取りするためです




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ