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85話 デートを成功させたいという依頼2




剣士

あいつ、うまくやれるかな



見習い魔導師

それをうまくやれるようにするために私達が付いてきたんじゃないですか



剣士

おい、来たみたいだぞ



ごめん、待った?



依頼人

い、いや! 待ってない! 本当だ信じてくれ! 



剣士

なんで脅迫されてる感じなんだよ



見習い魔導師

依頼人は緊張しています。リラックスする魔法をかけてあげましょう。

うおら! くらえ!



剣士

魔法の掛け声が命仕留めにいってるんだが



依頼人

はぁああああん、ほにゃああああああ



ーー依頼人はカバンから取り出したゆでダコを食べ始めた!



剣士

お、おい! 何かちょっと変な方向に行ってないか!?



見習い魔導師

食べてるのがイカじゃないから大丈夫ですよ



剣士

いやカバンから軟体動物出してくる時点でおかしいだろうが!




見習い魔導師

そうですね。じゃあ今度は50%の確率でテンション上げる魔法をかけます



剣士

待て、それ外れたらどうなるんだ……?



見習い魔導師

剣士さんのお尻と依頼者さんのお尻が入れ替わります



剣士

どういうこと!?



見習い魔導師

ほいやー!



剣士

おい待っ!!!



依頼者

ひああああああ!!! じゃあまずは喫茶店にGOGOGO!!



見習い魔導師

ちっ、成功しました



剣士

何で今舌打ちしたんだお前!



依頼者

ほああああああ! 耳からコーヒー入れると当然のことながら耳くその香りがするよ!!



剣士

おい絶対やばいやつになってる! 彼女ドン引きだろこれ!



彼女

あはは、西暦



剣士

西暦!?



見習い魔導師

じゃあテンションを下げる魔法をかけます! 

ほいやー!



依頼者

んばああああああああ!!!! おっ! おっほおおおおお!!




ーー依頼者は店内を這い回りながらとうもろこし栽培を開始した!



剣士

いや絶対テンション下がってない! 激しい「動」の中に確かな生命の息吹を感じさせる「静」を忍ばせてるぞ!!!



見習い魔導師

あれっ、おっかしいなあ!



剣士

ちょっと楽しんでんだろてめえ!



依頼者

あ! この机美味し過ぎ!! 逮捕する!




ーー依頼者は私人逮捕Youtuberになった!



剣士

机逮捕し始めたぞ!!




見習い魔導師

どうやら失敗して余計にテンションを上げてしまったみたいですね。てへっ



剣士

てへじゃねえ! どうすんだよこれ!



見習い魔導師

じゃあがっつりテンションを下げる魔法を掛けます!!

はあああ!



剣士

お、おう!



見習い魔導師

ちなみに失敗したら剣士さんの全身がお尻になります



剣士

もうお前俺狙ってんだろ!!! 完全に!



見習い魔導師

そいや!



依頼者

はぁ……どうせ僕なんか将来総理大臣くらいにしかなれませんよ……




剣士

あいつセルフイメージくっそ高え!! 




ーーこうして依頼者は総理大臣になった。



おわり




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