4話後半 ボウフラ並みの戦闘力しかないけど山賊と戦うことになった件
？？？「キャー！」
剣士「！ 悲鳴だ！ 行くぞ！」
ーー林の向こうで山賊に襲われている女性がいる！
剣士「よし、助けるぞ！」
見習い魔導士「ま、待って下さいよ！」
剣士「何だよ！」
見習い魔導士「いや何だじゃありませんよ！ 正気ですか！？ 剣士さんボウフラ並みの戦闘力しか持ってないんですよね！？ 負けますよ！ 死にますよ！ 剣士さんのお腹にいる子はどうするんですか！」
剣士「いや身篭ってねえよ。タツノオトシゴか俺は」
見習い魔導士「ここは一旦引いて助けを呼んできましょう」
剣士「今逃げたらあの女の人が助からねえかもしれねえだろ！」
見習い魔導士「いや間違いなく最初に死ぬのは貴方ですよ！ 戦うのはもっと強くなってから……」
剣士「うるせえ俺は魔王を倒す男だ！ ここで逃げる奴に次なんて無いんだよ！」
見習い魔導士「……」
剣士「お前は助けを呼んでこい。俺は戦う！」
見習い魔導士「分かりましたよ。私も加勢します」
剣士「え？」
見習い魔導士「ここで死なれたら私の責任みたいで嫌ですから。でも援護だけですよ」
剣士「あ、ありがとう！」
ーー山賊が現れた！
剣士「よし戦うぞ！」
見習い魔導士「まず50%の確率で防御力が上がる魔法を掛けますね」
剣士「いや命中率低いな！」
見習い魔導士「いえ、命中率が低いんじゃなくて、残り50%は『ハズレ効果』です」
剣士「ハズレ！？」
見習い魔導士「まず残り40%の確率で剣士さんの膝の皿が割れます」
剣士「いやどういうハズレ効果だよ！！ ペナルティー重過ぎるわ！」
見習い魔導士「残り10%で剣士さんの服が一枚破れます」
剣士「唐突な野球拳要素！」
見習い魔導士「いきます！」
剣士「行くな行くな！ やめろ！」
ーー剣士の上半身が裸になった。
剣士「うっわああああ！ 失敗した！ あ、失敗したけど膝が動く！ 膝が自由に動くって幸せ！！」
山賊「オラァ！」
ーー剣士は101のダメージを受けた！
剣士「うわああ！」
見習い魔道士「忙しそうですね」
剣士「お前のせいじゃァ！！」
見習い魔導士「次は40%の確率でHPが回復する魔法をかけます！」
剣士「ハズレ率高くない！？」
見習い魔導士「残り50%で剣士さんの頭が吹っ飛びます」
剣士「何そのウルトラハイリスクローリターン！？ 50％の確率で派手に死ぬじゃねえか！ 俺が！」
見習い魔導士「で、残り10%で剣士さんが全裸になります」
剣士「何なんだその頑なに俺を全裸にしようとするスタンス！ っていうかやめろ！ 俺はまだ死にたくねえ！」
見習い魔導士「行けるいける！」
剣士「お前何でこんな時だけハイパーポジティブなんだよ！！！」
見習い魔導士「えい！」
剣士「ぎゃあああああああああ！！」
ーー剣士と山賊が全員裸になった。
剣士「あああああ、あ、生きてる！ 体力回復してないしフルチンになったけど生きている喜びを感じる！ 生きるって素敵！！」
見習い魔導士「剣士さん！ 真面目にやってください！」
剣士「お前マジでぶっ飛ばすぞ！！！！」
見習い魔導士「このままじゃ女の人が危険です！」
剣士「一番危険なのはお前だよ！！」
見習い魔導士「ここは剣士さんの攻撃力を上げて攻勢に転じましょう！」
山賊「もうやめて！ 女は解放するし降参もするから許して！」
見習い魔導士「何かノってきたんで無理です！」
剣士「何このキリングマシーン！！！」
見習い魔導士「この攻撃力を上げる魔法では、90%の確率でフィールド上のおチ●チンが全て吹っ飛びます」
剣士「じゃあそれチ●コ吹っ飛ばす魔法じゃねえか！！！！！」
見習い魔導士「そして残り10%でフィールド上の男がストリップダンスを踊り始めます」
剣士「攻撃力上げる要素どこだよ！！！！」
見習い魔導士「いっきまーす」
剣士「やめてええええええ！」
ーー剣士と山賊たちはストリップダンスを踊り始めた。
剣士「あああああああああああ！！！ ある！ ありますよ！ チ●コあるよ！ 父上、母上、私の息子は無事でございますよ！！！」
見習い魔道士「何ですか！ この汚らわしいバトルフィールドは！」
剣士「お前よくそんな部外者みてえなコメント出来んな！！！」
見習い魔導士「ジャックポット！！」
剣士「黙れ！！」
ーー女性は無事保護されました。
