65話 狂戦士は助けて欲しい
剣士
ふぅ、最近めっちゃ暑いなあ
狂戦士
ふああああああ!
剣士
ん? どうし……
ーー狂戦士の尻に棒状のものが刺さっている!
狂戦士
あ! 剣士だ! ちょうどよかった!
剣士
バカにしてんのか
狂戦士
これ抜いてくれ!
剣士
いや自分で抜けばいいだろ。俺をお前の肛門に関与させるな
狂戦士
抜かせてやってもいいぞ!
剣士
なんで上から目線なんだよ
狂戦士
良いだろ! 抜けよ! 俺で抜けよ!
剣士
やめろ気色悪い!
狂戦士
それに、自分じゃ抜けねえからこうやっててめえに頼んでんだろうが!
剣士
それもうケツと一体化してんじゃねえのか
狂戦士
違う! いざ抜こうとしたら勿体なくて抜けねえんだよ! 分かるだろそれくらい!
剣士
わかんねえよ
これまで理解できる情報が何一つ出てきてねえよ
狂戦士
そそもそも何で刺さったんだよバカ!
剣士
それ俺のセリフだよバカ。
狂戦士
実は、昨日算数の問題を解いてた俺様
剣士
お前が勉強なんて珍しいな
狂戦士
そしたらリンゴを買いに行く問題が出ててよ、数がうまく数えられなかったんだ
剣士
いやそれケツの棒と何の関係があるんだよ
狂戦士
わかんねえからケツにリンゴを入れながらカウントしてたわけだ
剣士
いやそんなカジュアルに入るもんじゃねえだろあの大きさ!
狂戦士
そしたら抜けなくなっちまって棒で取ろうとしたんだ!
剣士
余計奥入るだろ!
狂戦士
ああ、入れては奥に入り、入れては奥に入りを数百回繰り返してたらこうなっちまって
剣士
待てお前の尻何本の棒が刺さってるんだ!?
改札口か!
狂戦士
だから剣士! お前の手で終わらせてくれ!
剣士
やめろその言い方! お前のケツに使命感をもたせるな!
狂戦士
……
剣士
ど、どうした?
狂戦士
今、花になった
剣士
何が!?
おわり




