54話 剣士と調合師の新年
調合師
「しんねん。はい、んが付いたから剣士の負け……」
剣士
「別にしりとりもしてないし、なんで俺がお前の負けを被るんだよ。連帯保証人か」
調合師
「はあ、こんな寒いのによく喋るわね。ホイサッサ……」
剣士
「もしかして新年だからテンション高い?」」
調合師
「い、いっこく堂のギリギリグラビア写真…」
剣士
「突発的にしりとりを再開するな」
調合師
「はい、んが付いたから剣士の負け……」
剣士
「付いてねえ。そういえばお前、お年玉は貰ったか?」
調合師
「うん……うちの常連さん達が毎月上納金を、いや、お小遣いくれるの……」
剣士
「いま薬局であってはならない金銭関係の言葉が聞こえた気がするんだが」
調合師
「剣士は……どうせ魔法使いから貰ったんでしょ……」
剣士
「失礼だな。闇魔道士からも貰ったぞ」
調合師
「ヒモ……」
剣士
「うるせえ。ちなみにそのお年玉は何に使うんだ?」」
調合師
「エコカーの購入……」
剣士
「いや異世界設定を粉々にするワードやめろ!
あれ、ちょっと待て。お前免許持ってるのか?」
調合師
「持ってないけど乗ってきた……」
剣士
「新年早々バチクソ犯罪者じゃねえか」
調合師
「意外と大丈夫だった……」
剣士
「本当か?」
調合師
「一人ひいたけど……」
剣士
「駄目じゃねえか!」
調合師
「この車のフロントを見て……」
ーーエコカーのフロントで狂戦士が張り付いていた!
剣士
「うわあ!」
狂戦士
「ひひっ、ひかれながら食うモチはうまいか?」
剣士
「知らねえよ!」
調合師
「この人が急に飛び出してきたの……」
剣士
「ま、狂戦士ならいっか!」
狂戦士
「今年もよろしくお願いしまあす!!」
おわり
まだ正月ですよね?




