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52話 みんなで川を渡ろう

ーー剣士と狂戦士と魔法使いは川の前に来ていた!



剣士

「看板に『この川には穴という穴に入り込んでくる魚がいるので入れません』って書いてあるぞ」



狂戦士

「ごくり」



剣士

「何でちょっと入りたそうなんだよ」



魔法使い

「ですが、ここを渡らないとレアアイテムを取りに行けませんよ」



狂戦士

「それに、この看板が本当かどうかも怪しいぜ! 向こう岸に渡らせたくねえからこんな脅ししてるだけだぞ狂戦士。そうだな、行ってくる」



剣士

「待て待て待て待て! 急に己と対話し始めるな! スピリチュアルメッセージか!」



狂戦士

「なぜ止めるんだ狂戦士!」



剣士

「お前だろ狂戦士はよ! 俺は剣士だ!!」



魔法使い

「強さ的に剣士かどうか怪しいですけど」



剣士

「おいそこぉ! 何か言ったか!!」



狂戦士

「ということでひとっ風呂浴びてくるわ」



ーー狂戦士は素っ裸になった!



剣士

「おい女居るんだからちょっとは躊躇えよ!!」



狂戦士

「女が居るから良いんだろうがあああ!!」



剣士

「露出狂のマインドセットやめろ」



魔法使い

「私は剣士さんので見慣れてるので気にしませんょ」



剣士

「え!? 見せた覚え無いんだけど!?」



ーー狂戦士は川に入っていった!



剣士

「あ、馬鹿!」



狂戦士

「……何も起きねえぞ」



剣士

「え?」



魔法使い

「ちっ」



剣士

「何で残念そうなんだよ」



狂戦士

「ったく、驚かせやがって」



ーー狂戦士が上がってきた!



ーー狂戦士の体中にびっしり魚が噛み付いている!



剣士

「お、おい狂戦士! 体! 体!」



狂戦士

「だ、大根」



剣士

「いやしりとりじゃねえよ!」



魔法使い

「しりとりで1ターンキルされる人初めて見ました」



剣士

「お前の体に魚が!」



狂戦士

「ん? ああ、これね、高校の時のクラスメイト」



剣士

「魚が?!」



狂戦士

「実は今日同窓会でさ」



剣士

「だとしたら噛み付いてるのおかしいだろ!

 あと何を学ぶ場所だったんだよ!」



狂戦士

「んなもん魚の調理方法に決まってんだろうがあ!」



剣士

「共喰いじゃねえか!!」



魔法使い

「いいじゃないですか。ちょうどお腹へってきたとこだし」



剣士

「話聞いてた!?

 この魚は一応狂戦士の同級生で」



狂戦士

「おう、食おう食おう」



剣士

「血も涙もねえのかテメエら!」



魔法使い

「面倒くさいんで狂戦士ごと焼きますね」



剣士

「悪魔か!!」



狂戦士

「実は尻にも魚が」



剣士

「よし焼こう」



おわり









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