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47話 魔王城の社食

魔王

「さて、たまには魔王城の社食でランチでもするか。結構詰まってるな」



ゴブリン

「あっ、魔王様! この席どうぞ」



魔王

「おお、ありがとう」



ゴブリン

「ベロンベロン舐めて温めておきました!」



魔王

「舐めるな気色悪い! どうしてくれるんだ! この椅子経費で揃えるの苦労したんだぞ!」



ゴブリン

「でも、僕の舐めた椅子に魔王様が座ると思ったら三日前から舌の稼働が止まらなくて」



魔王

「働け馬鹿たれ!」



ゴブリン

「でも三日前は緑色だった椅子が銀色に光り始めたんです」



魔王

「ナメクジか貴様!」




勇者

「おい魔王、俺の隣に来いよ」



魔王

「おお、ありがtってうわああ!」



勇者

「おほほーっ! 驚いて揺れる魔王のおっぱいをオカズに食べるカズノコ美味しいっ!!」



魔王

「どっちもオカズじゃないか! って誰がおかずだ馬鹿たれ! あと何で社食に居るんだ!」



勇者

「社食て」



魔王

「出ていけ!」



ーー魔王は勇者を追い出した!




魔王

「はあ、はあ、余計なカロリーを使わせよって。

 おばちゃん、今日のおすすめは何だ?」



勇者

「あいよ! 今日は勇者のカズノコ定食がおすすめだよ!」



魔王

「ふむ、ではその勇者のカズノコってうわあああああ!」



勇者

「え? 俺のカズノコが気になる?」



魔王

「貴様何でここに居るんだ!」



勇者

「バイトだバイト。忙しいからって時給50円で働かされてるんだよ」



魔王

「低っ!?」



勇者

「寝てる時間以外はずっとこの場所で蟹を獲っています」



魔王

「蟹工船か!! ここ食堂だぞ!」



勇者

「気晴らしに椅子を舐めたりもしています」



魔王

「貴様はなんてストイックな変態なんだ!」



勇者

「最初ピンク色で統一されていた椅子が、全て緑色になりました」



魔王

「貴様か犯人はぁっ!!

 おいゴブリン! お前勇者と間接キスしてるぞ!」



ゴブリン

「ぎゃあああああああ! 嬉しい!!」



魔王

「嬉しいの!?」



勇者

「まあそんな事より注文は勇者のカズノコ定食で良いんだな?」



魔王

「いや……ちなみに何が入ってるんだ?」



勇者

「明太子が敷き詰めてあります」



魔王

「じゃあ明太子の単品だろ!」



勇者

「あとサービスで味噌汁」



魔王

「焼け石に水だよ!」



勇者

「の中に明太子1kg」



魔王

「グロいわ! 何だその定食!

 お魚さんに謝れ!!」



勇者

「魔王のそういう可愛い所が好き」



魔王

「黙れ! ええいさっさと出ていけ!」



ーー魔王は再び勇者を追い出した!



魔王

「はあ、はあ、」



勇者

「はあ、はあ、」



魔王

「だから何でいるんだ!?」



勇者

「はあ、魔王の息おいしい」



魔王

「くたばれええええ!!」



ーーこうして魔王城の社食は吹っ飛び、代わりにびっくりドンキーが出来た。



おわり











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