41話 狂戦士と庭師の野球バトル
ーー剣士と狂戦士は引き続き野球をしていた!
剣士
「さて、グローブも取ってきたし、これでキャッチボールくらいなら出来るな」
狂戦士
「へっ、これでようやくテメエの顔面にモナリザを描けるぜ」
剣士
「何その繊細な表現」
庭師
「あー、何してるのー」
剣士
「お、庭師じゃん。今野球っていうスポーツをやってるんだ」
狂戦士
「ヒャッハー! 女だぁ!」
剣士
「そのセリフ完全に世紀末」
庭師
「私もー、やりたぁい」
狂戦士
「ひひっ、そんなことより俺と呼吸しようぜえ」
剣士
「今してねえのかよ」
狂戦士
「おい女ぁ! お前ピッチャーやれ! 俺様のバットでホームラン打ってやるぜえ!」
庭師
「私はー、呼吸じゃなくてー、光合成してるのー」
狂戦士
「なんか会話がワンテンポ遅くねえか?」
剣士
「光合成よりそっち気になる?」
庭師
「分かったー、ピッチャー、やるねー」
剣士
「大丈夫かな」
ーー狂戦士はバッターボックスに立った。
狂戦士
「へいへーい! バッターびびってるよー!!?」
剣士
「バッターお前だよ」
狂戦士
「ひひっ、おい女ぁ! 俺様がホームラン打ったらライン交換して下さいお願いします」
剣士
「必死さがガチっぽくてキショい」
ーー庭師がゆっくり振りかぶる。
庭師
「投げるのー」
ーー次の瞬間
ーーとんでもない剛速球が投げ込まれた!!
剣士
「は、速っ!? しかもストライクだ!」
庭師
「次は外さないのー」
剣士
「ぶち当てようとしてる?!」
狂戦士
「へ、へいへーい! ピッチャーびびってるー!!」
ーー狂戦士は大量に漏らしている!
剣士
「いやビビってんのお前だよ! 滝みたいに漏れてるし、危ないからもう戻ってこい!」
狂戦士
「馬鹿野郎! ここで引いたら、女に根性なしだと思われて引かれるだろうが!」
剣士
「いや小便漏らしてる時点でドン引きだよ」
狂戦士
「いいえ、これは母なる海」
剣士
「母親失格だよ」
狂戦士
「おい剣士、おむつ交換してくれ!」
剣士
「嫌だよ!! あと既につけてんのかよ?!!」
庭師
「もう一回投げるのー」
剣士
「危ない狂戦士ぃ!!」
狂戦士
「来いやオラァ!!」」
ーーボールが狂戦士の顔面にめり込んだ!
狂戦士
「ンボボボボ! ボボボボボ!!」
剣士
「ああ! 顔にめり込みながら何か言ってる! っていうかあのボール殺意高すぎるだろ!」
狂戦士
「ボボボボォ! ボ介護事業従事者の待遇を良くして欲しい」
剣士
「急に真面目なこと言い始めた?!!」
ーーおわり




