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37話 勇者と魔王と春の訪れ

ーー魔王城の庭にて



魔王

「ふぅ、春の風が気持ちいい」



勇者

「うおおおおお! 春じゃあああ!!」



ーー全裸の勇者が魔王城の壁を突き破って走ってきた!



魔王

「ひゃあっ! 災害か!!」



勇者

「春の嵐」



魔王

「黙れ!」



勇者

「おい魔王! つくしを取りに行くぞ!」



魔王

「何なんだそのテンション……」



勇者

「早くしろ! 俺がつくしでなくなる前に……!」



魔王

「今つくしのやつのセリフ」



勇者

「まあつくしなら僕の股間に沢山生えてるわけですが」



魔王

「絶対言うと思ったわ!」



勇者

「ほぉら、これが僕の股間から採取されたつくしですよ」



魔王

「見せるなそんな物!! って、本当に生えてたのか……」



勇者

「お食べ」



魔王

「要らんわ!」



勇者

「こんなに美味しいのにモグモグmグエーーーーッ!!」



ーー勇者は身体中からたんぽぽを撒き散らしながら倒れた!!



魔王

「何だこの汚い春のおとずれ!!」



勇者

「はあ、はあ、ぐふっ、ほらこのつくし美味しいよ」



魔王

「いや吐血してるぞ?!」



勇者

「は、早く、たんぽぽを刺身の上に乗せないと……!」



魔王

「そして何の使命感だ!」



勇者

「頼む、俺のたんぽぽを使って刺身の盛り合わせを作ってくれ!」



魔王

「いや食品衛生法に引っかかるわ!」



魔王城の料理人

「ご心配なく。私が作っておきました」



魔王

「何してくれてるんだ貴様!」



魔王城の料理人

「ちなみに魔王様が昼食に食べた刺し身に付いていた花も勇者から採取されたものです」



魔王

「え?」



おわり


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