36話 剣士は寝不足
ーー剣士は36時間不眠だったが、やっと瞼が重くなってきた!
剣士
「あー、やっと、眠気が……」
狂戦士
「ヒャッハー!」
ーー狂戦士が床を突き破ってきた!
剣士
「だあああああ!!!」
狂戦士
「ひゃっ、びっくりしたぁ」
剣士
「こっちのセリフだよ! 何だその『やられた側』みたいな反応は!」
狂戦士
「ヒヒヒ! てめえが弱ってるって知ったからよお! 持ってきてやったぜ差し入れを!」
剣士
「いらないから帰ってくれ」
狂戦士
「はいこれ俺の乳歯」
剣士
「いらねえよ!!」
狂戦士
「座薬の代わりに使ってくれ」
剣士
「使えるか!! いいから帰れ!」
ーー剣士は狂戦士を穴に押し戻した!
剣士
「ふぅ、これで、やっと、寝れる……zzz」
魔法使い
「剣士さあああああああん! 剣士よおおおおおおん!!」
剣士
「どああああああ!!」
魔法使い
「ドアならここにありますよ」
剣士
「そうじゃねえ! 俺は寝るから起こさないでくれって言っただろ!」
魔法使い
「でも朝ごはんができましたよ」
剣士
「今深夜2時だぞ!?」
魔法使い
「今日は剣士さんの大好物、木材ですよ」
剣士
「シロアリの食い物じゃねえか! いいから出てけ!」
魔法使い
「あーれー」
ーー魔法使いを追い出して再びベッドに戻る剣士
剣士
「はあ、はあ、これで、寝れる……zzz」
狂戦士
「ホッホ−!!!」
剣士
「があああああああ!! 何なんだお前は!!」
狂戦士
「パイナップルです」
剣士
「ウソつけえ!! はよ帰れ!!」
ーー剣士は狂戦士を押し込んだ!
ーー泉の女神が出てきた!
剣士
「呪われてんのかこの床は!! あとお前よく出てくるな!」
泉の女神
「貴方が落としたのは金の狂戦士ですか? それとも銀の狂戦士ですか?」
剣士
「最低だ! この世に存在し得る限り最低の二択だ!!」
金の狂戦士
「はあ、はあ、剣士の、欲しいのぉ」
銀の狂戦士
「もっと気持ちよくしてえ……」
剣士
「何でこいつらチ●ポ堕ちしてんだよ!!! どっちも落としてねえ!」
泉の女神
「正直者の貴方には刺身の盛り合わせをあげます」
剣士
「めっちゃ意外なのくれたんだが!!」
泉の女神
「刺し身は狂戦士の裸に盛り付けられたものです」
剣士
「死んでいった魚に謝れえええ!!」
狂戦士
「さあお食べ」
剣士
「食えるかあ!!」
泉の女神
「さらに正直者の貴方には金の狂戦士と銀の狂戦士も付いてきます」
剣士
「悪夢か!!」
ーー剣士は目を覚ました!
剣士
「っは! はあ、はあ、夢で良かった……」
ーー隣に裸の狂戦士が寝ていた。
剣士
「ぎゃああああああああああああ!!!」
おわり




