表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
191/205

188話 王子の家へ2


ーー剣士と王子はリビングを目指していた!



剣士

全然着かねえ! 



王子

だろうね。僕も辿り着いた事がないから



剣士

何で家の中のリビングが前人未踏なんだよ! 



王子

はあ、はあ、せっかくリビングにお金を掛けて作ったのに、全然使えないと思うと……お湯が湧く……



剣士

お前の頭だよ湧いてんのは



王子

んほっ!



剣士

くそっ! そういえばメイドはどこなんだ。あいつもリビングに向かったんじゃないのか



王子

ああ、メイドは玄関から入って10歩の客間にいるよ



剣士

それ早く言えよ!! 絶対そっち行くべきだっただろ!



王子

ふふっ、人生とは迷ってこそだよ



剣士

うるせえよ!



ーー客間



メイド

ちょっと遅いんじゃないですか?



王子

はあ、はあ、ごめんなさい



剣士

どっちが主人だよ



メイド

せっかくお茶入れてたのに



剣士

すまんかった



メイド

時間が経ちすぎて入れたお茶がお青になっちゃったじゃないですか



剣士

お青って何!? 



メイド

あとこれ、ウエディングケーキです。お青うけにどうぞ



剣士

デカすぎるだろ! あとお青うけって何だよ!

受けたくねえよ!



メイド

これくらい食べないと力士になれませんよ



剣士

ウエディングケーキで体重増やす力士とは!?



メイド

あとはもうその辺の川で取って来たタガメしかありませんが



剣士

そんなもん客に出すな!



王子

ふう、このお青おいしい



剣士

だからお青って何なんだ!



王子

この町は良いところだね。木馬にまたがっていると、みんな僕に刺すような視線を送ってくる



剣士

良い街の基準絶対おかしいだろ!



王子

以前住んでた村では木馬に跨る僕を誇らしげに見ていただけだった



剣士

それはそれでどんな街だよ!



王子

やがて老若男女問わず木馬に跨るようになった



剣士

村興ししとる!



王子

そして他の街の人々が寄り付かなくなり、過疎化が進んで廃村になった



剣士

村滅んどる!!



おわり











評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ