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180話 勇者と魔王の読書

勇者

はああああああああああああ! 読書しよ



魔王

何で最初叫んだ



勇者

むほほ! この本えっろ!



魔王

おいエロ本を読むな



勇者

いやこれエロ本じゃなくて昆虫図鑑



魔王

何で興奮してるんだ貴様!



勇者

うほほ! この虫、足多っ! えっろ♡



魔王

昆虫の足フェチ!? 性癖バグリ過ぎだろ!



勇者

バグって虫だけに?



魔王

やかましいわ!




勇者

まあ冗談だ。本当は目次にムラムラしてただけだ



魔王

それも同じくらい意味不明なんだが!



勇者

魔王はどんな本を読むのだ?



魔王

私の喋り方を真似するな!



勇者

で、どんな本読むんだ



魔王

ミステリとか……



勇者

よっしゃ! じゃあ今から俺がミステリー小説を書くから読め! 



魔王

貴様が……?



勇者

タイトル・ダンゴムシの冒険



魔王

何か童話っぽいな



勇者

『はあああああん! もっとお尻叩いてよお! と田中は懇願した。47歳の誕生日だった』



魔王

おっさんが尻叩かれようとしてる描写から始まった!!



勇者

だから言ってるだろ、ミステリーだって



魔王

尻を叩かれる謎なんか解きたくないわ!



勇者

魔王は他にどんな本を読むんだ? 



魔王

貴様に言う筋合いはない。逆に貴様はどうなのだ



勇者

俺は少女漫画食べてる



魔王

食べてる!?



勇者

描き手が女だと思うと美味しくてさ



魔王

理由がえぐキモい!!



勇者

あと読むって言ったら空気かな



魔王

いや貴様が空気読んでるところなど見たことないぞ



勇者

じゃあ読んでみよう。左から窒素窒素窒素窒素窒素窒素酸素窒素窒素窒素窒素窒素アルゴン窒素窒素窒素窒素窒素窒素窒素



魔王

こいつ空気の構成元素を読み取ってる!!!



勇者

魔王はおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい



魔王

黙れ!!



勇者

まあ読書は大事って言いたかったんだが、それだけは伝わったかな?



魔王

伝わるか!!



おわり


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