175話 鬼退治に行こう・
魔法使い
剣士さん、鬼退治に行きましょう
剣士
鬼退治? 桃太郎みたいにか
魔法使い
そうです。正義の名において敵をぐちゃぐちゃにしたくて……いや、バキバキにしたくて……いや、ボッコボコにしたくて……
剣士
正義もクソもねえ
魔法使い
だって相手は悪党ですよ!
剣士
お前もだよ
魔法使い
実際、村で被害も出てるんですから
剣士
何をされたんだ
魔法使い
本屋に置いてある漫画の1巻だけ買い占めて行きました
剣士
結構されたら嫌なことしてきてる!
魔法使い
あと病院に押し掛けています
剣士
鬼が?
魔法使い
痔でもないのに医者に自分の肛門を見るよう要求してきたそうです
剣士
ただの変態じゃねえか!!
魔法使い
美容整形外科で
剣士
保険効かねえだろ!
ワイモンスペ
そういう問題じゃないだろ
魔法使い
と、いうことで私が行ってこらしめ、殺してきますね
剣士
何で殺すって言い換えたんだよ! 逆だろ普通!
ーー鬼ヶ島
魔法使い
ごめんくださーい
鬼
あ? 何だお前は
魔法使い
話し合いに来ましたー
ーー魔法使いはいきなり鬼の腹を殴った!
剣士
話し合う気ゼロじゃねえか!
鬼
ぐあああ! もっとぉ!
剣士
相手が変態で良かった!
魔法使い
剣士さん、話し合いというのは常に恐怖と暴力によって優位に進める物ですよ
剣士
そんな奴と話し合いたくねえ!
鬼の長
何の騒ぎじゃ!
魔法使い
こんにちは。私とお話しませんか?
鬼の長
人間と話し合うことなどない!
魔法使い
そういうと思って人間じゃないものを用意しました
狂戦士
ここからは俺様の出番だ
剣士
人間サイドで一番話できなさそうな奴が来た!
鬼の長
よろしい。ではここからは尻で話し合いましょう
剣士
どういう発想なんだよ!
鬼の長の尻
で、何のようじゃ
狂戦士の尻
村を襲うのをやめなさい
剣士
尻同士で会話すな!!
鬼の長の尻
やめん!
剣士の尻
そこを何とか
剣士
俺の尻が喋り始めたんだが!!!
魔法使い
そろそろ汚いんで爆破しますね
ーー魔法使いによって、鬼ヶ島は焼き払われた!
おわり