169話 闇魔道士の店のアルバイト3
ーー引き続き面接が行われていた!
剣士
次の方どうぞー……あれ、中々入ってこないな
闇魔道士
次の方どうぞ
庭師
はーい
剣士
あ、庭師じゃないか!
庭師
はーい
闇魔道士
剣士知り合いか?
剣士
ああ。いい奴なんだが、ちょっとマイペースでな……
庭師
え、剣士ちゃんー。どうしてここにー、私はいるのー?
剣士
それは知らねえよ。俺がいる理由は、まあここでバイトしてるからだな
庭師
私は普通に会話してるつもりなんだけどー、遅いって言われるのー
闇魔道士
会話するやまびこみたいな奴だな
剣士
まあとりあえず面接するか。庭師の会話が追いつくまで一旦待とう
庭師
えー、剣士ちゃんもここでバイトしてるのー?
やまびこってー、何ー?
もうー、剣士ちゃんー、土食べちゃ駄目なのー。
あーもう、そんなに床舐めちゃだめよー
闇魔道士
会話が追いついたのは良いが未来へと追い越して行ってないか?
剣士
だとしたら俺の未来過酷過ぎるだろ!
庭師
そうなのー、犬だと思ってナデナデしてたらー、エアコンのリモコンだったのー
剣士
どういう間違いだよ!
というかさっきから並行世界の未来に飛んでないかこいつ
闇魔道士
もういい、面接を始めるぞ
庭師
分かったー
剣士
急にレスポンス良くなった!
闇魔道士
今殺したいやつはいるか?
剣士
そんで最初っからどんな質問してんだお前は!
これ何の面接だよ!
庭師
……(剣士の顔を無言で見つめる)
いるよー
剣士
ねえ何で俺の顔見てるの!? 怖いよ!
闇魔道士
料理の経験はあるか?
庭師
……
剣士
あ、また読み込み遅くなったな
闇魔道士
暇だからテニスを一試合やるか
剣士
二時間かかるわ
闇魔道士
もう会場のコートも抑えたし観客も2000人来るぞ
剣士
アクション早すぎるだろ!! あと素人のテニス見るのに来るその2000人は何なんだよ!
庭師
料理の経験はー、無人島に流れ着いて地元の住人に追いかけ回された時にー、逃げ隠れながら作ったことがあるのー
闇魔道士
ふむ、ならほぼ素人だな
剣士
ちょっと待て! そのエピソードめっちゃ気になる!
あと一つ言っとくと地元住人が居るんなら無人島じゃねえじゃねえか!
闇魔道士
まあ採用するか
剣士
え、良いのか?
闇魔道士
顔が可愛いから最初から決まっていた
剣士
じゃあ面接の意味は!?
おわり