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14話 剣士と狂戦士と女海賊の肝試し 2



ーー剣士たちは廃病院の奥に進んでいた。




剣士「おそらくレアアイテムがあるのはこの部屋だな」




女海賊「敵が出てくるの?」




剣士「多分な。お前は外で待ってろ」




狂戦士「分かったのん」




剣士「お前じゃない」




女海賊「じゃあ部屋の外でオニギリ作って待っておくね」




剣士「女子力高い」




狂戦士「ヒヒヒっ! さっきから楽しみで鼻の穴からコーラの分泌が止まらねえ!」




剣士「ドリンクバーか」




狂戦士「飲むか?!」




剣士「いらんわ! それ実質鼻水じゃねえか! ……頼むからチビらないでくれよ?」




狂戦士「あ? チビるだ? テメエは俺を舐めすぎだ」




剣士「そうか、すまん」




狂戦士「もう漏れてる」




剣士「仕事が早い!」




狂戦士「コーラが」




剣士「糖尿病じゃねえか!」




狂戦士「こんなこともあろうかとオムツ履いてきて良かったぜ!」




剣士「無駄なところで準備がいいな」




狂戦士「まあ何が来ようとこの大剣でぶった切ってやるぜえ!」




剣士「いや、そんなもん振り回したら病院がぶっ壊れちまうだろ」




狂戦士「じゃあ歯ブラシに切り替えるぜ!」




剣士「何と戦うつもりなんだよ!」




狂戦士「とっとと開けようぜ!」




ーー狂戦士が扉を開けるとそこには黒く大きな火の玉のようなものが浮かんでいた!




剣士「こ、これは」




狂戦士「俺の鼻くそ……!」




剣士「いや体積を求めよ」




狂戦士「何そのツッコミ!?」




幽霊「ククク、よく来た人間ども……、貴様らの魂を喰ろうてやるわ!」




剣士「上等だ! 俺から行くzうわあわああああああ!」




ーー剣士は吹っ飛ばされた!




狂戦士「お、すげえ! 敵は何もしてねえのに吹っ飛ばされやがった! あいつは食物繊維に違いねえ!」





剣士「くっ! 狂戦士、俺はこれから魔法の詠唱をする! そのあいだに……!」




狂戦士「わかった! 暇だから靴紐をほどくぜ!!」




剣士「何の儀式?!」




狂戦士「解いたぜ!」




剣士「いらんわその報告!」




狂戦士「結べなくなったぜ!」




剣士「小学生か!」




ーー幽霊の攻撃! 




狂戦士「ぐはっ!」




ーー狂戦士の鼻からタンポポが咲いた!




剣士「たくましい!」




狂戦士「テメエは俺様を本気で怒らせたなあ! この歯ブラシでぶっ殺してやるぜ!」




剣士「もっと勝ちに行けよ!」




ーー狂戦士は歯を磨き始めた!




剣士「モーニングルーティーンやめろ」




女海賊「二人とも、オニギリ出来たよー」




剣士「なんてマイペースな人たち!」




狂戦士「馬鹿野郎! 俺様は今歯磨き中だ! もっと考えろ!」




剣士「お前は脳みそ自体が入ってねえだろうが!!」




女海賊「はい、剣士。あーん」




剣士「それどころじゃねえ!」




幽霊「幼女の握ったオニギリ! ワシのじゃあ!!」




ーー幽霊はオニギリを奪って食べた!





剣士「何このロリコン幽霊!」




幽霊「もぐもぐ、ぐ、く、クソマズウウウウウウ!!!」




ーー幽霊は消えていった!




女海賊「美味しすぎて成仏しちゃったんだね」




剣士「とても明瞭な言葉でクソマズって言ってたよ?」




狂戦士「テメエ、オニギリに何入れてたんだ?」




女海賊「その辺に瓶に入ってた梅干し」




剣士「それ多分梅干しじゃないよ」




狂戦士「そんな事よりお宝だあ!」




剣士「早速開けよう!」




ーー剣士たちの前には宝箱を開けた!




ーー中には裸のおっさんが入っていた!




ーー剣士は勢いよく宝箱をしめた!




剣士「見なかったことにしよう」




おわり








一睡も出来なかった日、出勤前に書き上げた話です。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 歯ブラシで、相手の鼻をグリグリ攻撃するのと思いましたWWごく普通の使い方で、かえって笑えた [一言] その後、ちゃんと眠れるようになりました?一旦、体を冷やして寝ると、寝やすいそうです。(…
[気になる点] 裸のおっさん……まさか、「まぁ、私はモンスター級の変態だがね」という名言を残した、あのおっさんなのか……!?
2020/07/07 21:24 退会済み
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