161話 狂戦士の誕生日
狂戦士
ヒャッハー! 誕生日だぁ!
剣士
そうか、おめでとう
狂戦士
もっと心を込めて!
剣士
おめでとう
狂戦士
全然心がこもってない!
剣士
命日にしてやろうか
狂戦士
ということで俺のサプライズ誕生日パーティーを開いてくれないか
剣士
いや祝われる側が主催してたらサプライズもクソもねえだろ
魔法使い
誕生日? それはめでたいですね
狂戦士
てめえも俺の誕生日を祝ってくれるのか!
魔法使い
まずは祝砲をあげましょう。狂戦士は目、口並びに鼻は閉じていて下さい
剣士
窒息するわ
狂戦士
もう誰にも会いたくない……
剣士
心は閉じなくていいです
魔法使い
まずは祝砲をぶっ放しましょう
剣士
祝砲?
魔法使い
ゾウも一撃でミンチになるくらいの威力の大砲です
剣士
そんなもん身近でぶっ放すんじゃねえ!
魔法使い
大丈夫大丈夫、私が撃ちたくてたまらないだけなんで
剣士
さらに大丈夫じゃない情報出てきたんだが!
魔法使い
さて、次は飾り付けですね
剣士
何かデコレーションするのか?
魔法使い
光るもの飾り付けましょう
剣士
銀紙とか?
魔法使い
マグロとブリとカツオです
剣士
魚オンリー!?
魔法使い
これを部屋中にくくりつけてっと。ほらテカテカしてる
剣士
何の部屋なんだよこれ! 鮮魚店より品揃えい充実してるじゃねえか!
魔法使い
でも何か生臭いですね
剣士
当たり前だろ!
魔法使い
でも私達だけじゃちょっと寂しいですね。増員を呼びましょう
剣士
闇魔道士とか呼んでくるか?
魔法使い
いえ、面倒くさいので亡者を呼び出す禁術を使います
剣士
スナック感覚で禁忌を犯すな!
魔法使い
いでよ! ゾンビ!
ーー無数のゾンビが湧いてきた!
ゾンビ
ああああああ!
剣士
うわああ!
ゾンビ
ああああああ!(スマホをイジりながら)
あ、こいつバズってる! リプしよ!
剣士
こいつらインプレッションゾンビだ!!
魔法使い
さて、そろそろ誕生日パーティー始めますか
剣士
カオスなパーティーだなあ
狂戦士
よっしゃ始まりだぁ!
魔法使い
はい、祝砲ぶっ放しまーす
ーー魔法使いが大砲をぶっ放した!
狂戦士
ぎゅあああああ!!!
ーー狂戦士は魚たちとともに海へ帰っていった!
おわり