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13話 勇者と魔王のショートコント



剣士が仲間集めに奔走している頃、魔王城ではーー




魔王「魔王城のセキュリティは完璧か?」




女幹部「もちろんです。魔王城の中にもありとあらゆるトラップを仕掛け、今朝から私の部下も三人やられました」




魔王「ダメじゃないか」




女幹部「てへぺろ」




魔王「それやめろ」




女幹部「何はともあれ、これで勇者は我が魔王城に近づけないと思いますよ」




魔王「ククク……、あの忌々しい勇者が近づけないのなら一安心だ。これで落ち着いて侵略活動に出られる。街中のお菓子もケーキも全て私のものだ!」




女幹部「5歳くらいの女の子が抱きそうな野望ですね」




魔王「黙れ」




女幹部「そういえば宅配業者が来ていますよ」




魔王「宅配業者?」




宅配業者「ちわー。お届け物でーす」




ーー宅配業者は全裸だった。




魔王「あ、ご苦労様で……って何だこいつ!?」




宅配業者「クールビズです」




魔王「いやそんな捨身のクールビズがあってたまるか!!」




女幹部「あ、魔王様。よく見たらそいつ勇者ですよ」




魔王「本当だ! よく見たら全裸の勇者だ!」




勇者「お前ら薄目開けて生活してんの?」




魔王「貴様! よくも魔王城にそんな汚い裸体を晒してくれたな」




勇者「まあ落ち着け、ポンコツ。お前にお届け物があるのは本当だ」




魔王「お届け物……?」




勇者「お届け物は、わ、た、し」




魔王「返品する」




勇者「返品も交換もできないぞ」




魔王「じゃあせめて服をきろ!」




ーー勇者はブラジャーを付けた。




魔王「そうじゃない! 何で最初の一枚がブラなんだ!?」




勇者「これがないと落ち着かなくて」




魔王「外せ!」




勇者「でもこのブラ海苔ついてるよ?」




魔王「知らんわ! 謎の情報を差し挟むな!!」





勇者「まあ、そうカリカリするな。窓の外をご覧」




魔王「窓の外……?」




勇者「全裸のおっさんたちがテニスをしているよ」




魔王「何この闇のゲーム!?」




勇者「楽しそうだなあ」




魔王「あとここ5階だぞ!!!!」




勇者「はい、続いて右をご覧ください」




魔王「聞けよ!」




勇者「全裸のおっさんたちがテニスをしていますね」




魔王「増殖している!?」




勇者「続いて左手をご覧下さい」




魔王「バスガイドか!」




勇者「裸のおっさん達が相撲をしていますね」




魔王「汚っ!!」




勇者「ちなみにあれはペ●スです」




魔王「黙れ!!」




勇者「そういえば俺、母乳が出るようになったんだよね」




魔王「何その唐突なカミングアウト!?」




勇者「出したいなって思ったら急にね」




魔王「生命の神秘!!」




勇者「魔王にもあげる」




魔王「いらんわ!」




勇者「朝食にも混ぜといたからな」




魔王「……え?」





おわり



感覚を忘れた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 勇者の母乳が怪しいところ
[一言] 魔王!魔王だ! この3人のやり取りになんだか懐かしさを感じますね
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