153話 勇者と魔王と赤ちゃんプレイ
勇者
魔王! 約束通り赤ちゃんプレイするぞ
魔王
してないわそんな約束! なに既成事実にしようとしてるんだ!
勇者
おぎゃあ! おぎゃあ! 今魔王の産道から出てくるところだおぎゃあ!
魔王
おいやめろキモいわ!! 勝手に私の産道を通ってくるな!!!
勇者
ちゃんと料金払ってるよ
魔王
何で高速道路システムなんだ!!
勇者
ママァ! おっぱい! おっぱい!
魔王
誰がやるか!
勇者
おっぱい揉ませて! おっぱい揉ませて!
魔王
どう考えても赤ちゃんの願望じゃないだろそれ!
勇者
じゃあ飲ませて! 魔王ミルク飲ませて!
魔王
気持ち悪い言い方をするな!
勇者
魔王は『魔王ミルク』という単語で自分の母乳を連想した。つまり普段からそういった作品に触れている可能性が高い、と。メモメモ……
魔王
そのメモは絶対後で燃やすからな!!
勇者
ままぁ! おしっこ! おしっこ!
魔王
トイレに行って来い!
勇者
飲ませて!
魔王
飲ませて!?
い、嫌に決まってるだろ! この変態!
勇者
お、何だネグレクトか?
魔王
いや我が子にアレを飲ませる方が虐待だよ!
勇者
魔王、このままだとワタクシこと赤ちゃんは悪い子に育ってしまいますぞ
魔王
生まれたときから既に手遅れだったよ!
勇者
ままぁ、アレ欲しいー
魔王
何だ……?
勇者
フェラーリ
魔王
欲望の塊じゃないかこの赤ん坊!!
勇者
ままぁ! 抱っこぉ!
魔王
近寄るな! というか赤ちゃん設定ならちゃんとハイハイしろ!
勇者
はいはい
魔王
顔面平らにするぞ貴様!!!
ーー勇者はブリッジの体勢になって近寄ってきた!
勇者
ママぁ!
魔王
いやあああ! こっち来るなああああ!!
ーー魔王は勇者の顔を思いっきり蹴り上げた!
勇者
マ゛マ゛ぁ゛!゛!゛!゛!゛
ーー勇者は吹っ飛んだ!
魔王
はあ、はあ、何で朝っぱらからホラー映画やらないといけないんだ
女幹部
魔王様、どうかされましたか
魔王
いや実は勇者が赤ちゃんプレイをしたいとか理由のわからないことを言ってきたのだ
女幹部
そうだったのですか。かわいそうに魔王様。ささ、これをどうぞ
魔王
これ……ガラガラじゃないか? 赤ちゃんがよく持ってるやつ
女幹部
あとこのおしゃぶりもお咥え下さい
魔王
お前もか!!
女幹部
でもおしゃぶりはすぐ出していただいて構いません。
次は私が咥えますから
魔王
お前もかああああ!!!
おわり