146話 剣士と狂戦士と冷凍倉庫
ーー剣士と狂戦士は冷凍倉庫に居た!
剣士
さて、そろそろバイト終わりの時間だな
狂戦士
よっしゃ! 早速帰ってカエルの骨格標本に向かって赤ずきんちゃんを朗読するぜ!
剣士
何か辛いことでもあったの?
狂戦士
あれ? あれ?
剣士
どうした
狂戦士
おい! 扉が開かねえぞ!
剣士
えっ!? 嘘だろ、閉じ込められたってことか!
狂戦士
あー! あんた今絶対やらしいこと考えたでしょ! スケベ!
剣士
いやそんな事してたら面白い凍結死体になるわ!
くそっ、どうすれば……!
狂戦士
落ち着け、落ち着いて授業を始めるぞ
剣士
完全に錯乱してるじゃねえか!
狂戦士
えー、では今日は前回に引き続き尻で喋る訓練を実施していく
剣士
そんなもん継続するな
狂戦士
ぷーぷぷぷぷぷぷぷ
剣士
絶対ただの屁だろそれ!
狂戦士
私の尻は『そうめんになりたい』と言っています
剣士
屁の同時通訳やめろや!
狂戦士
おい剣士! バカな事やってる場合じゃねえぞ!!
剣士
お前だよ!! くそっ、本当にどうすれば良いんだ!
狂戦士
俺は戦場で幾つも死線を超えてきた。こんな時こそ冷静に考えろ
剣士
さ、流石元傭兵
狂戦士
ということで、ここでかき氷屋を開くぜ!
剣士
冷静に諦めてんじゃねえか!
狂戦士
今なら俺様とディープキスする権利が付いてくるぜ!
剣士
何で金払って罰ゲーム受けないといけないんだよ!
ギャル
おじさーん、かき氷一つ
剣士
なんか人いるんだけど!?
狂戦士
あいよ、麺の硬さは?
剣士
かき氷じゃねえのかよ!
ギャル
柔らかめで
狂戦士
ごめんね、今バッキバキに堅い麺しかないんだよ
剣士
凍ってるからな!
ギャル
ところで寒くないの?
剣士
その言葉そっくりお前のお返しするわ!
ギャル
寒くないよ? だってウチは二人が生み出した幻影だから
剣士
え?
ーーその後、二人は完全に凍って発見された!
おわり